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ホーム > 産業振興部 > 根室農業改良普及センター >  根室農業改良普及センター技術情報 スラリー春散布とサイレージ発酵品質


最終更新日:2012年7月11日(水)

スラリー春散布がサイレージ発酵品質
に与える影響の確認

 (2008年5月)

  平成19年度のサイレージ調査結果から、春のスラリー散布した草地のサイレージ発酵品質が不良のものと良好なものが確認されました。
 そこで、その原因を解明するための調査・試験を実施しています。
 

今年度の調査内容

  1. スラリー散布量実態調査 (各農場での実際の散布量を確認。)
  2. スラリー散布量試験(10haの草地を半分に普通量・減量と差をつけた現地試験)
  3. 小規模試験(試験圃場で5月上旬、中旬、下旬と分けたスラリーを散布、ばっきスラリー・加水スラリ- を散布)
 1 スラリー散布量実態調査
 スラリーの散布量を調べるため、スラリー散布前に草地に容器を設置しました。(図1)

図1 スラリー散布受け容器設置 
図1 スラリー散布受け容器設置
28cm×28cmのトレイを設置

図2 スラリー散布中
図2 スラリー散布中
 

図3 スラリー散布約1t/10aの量
図3 スラリー散布約1t/10aの量
トラクタの散布時速は約12~13km

図4 スラリー散布約2t/10aの量
図4 スラリー散布約2t/10aの量
トラクタの散布時速は約7~8km

 
図5 スラリー散布後、散布量の重さを計量

図5 スラリー散布後、散布量の重さを計量

 スラリー散布量実態調査結果

図6  15農場の春スラリー散布量と散布時期・散布件数
図6  15農場の春スラリー散布量と散布時期・散布件数
 

  • 散布時期は上旬で、8日から9日で15農場の内3戸が散布を開始しました。
    散布量は、1t程度でした。
    中旬では、12日から19日の間で12件が散布を開始しました。
    散布量は、1t弱から2t程度でした。
  • 今後、スラリー散布量を調査をした農場の内、上旬に散布したところ、中旬に散布したところで、収穫時に原料草をバケツサイロでサイレージを作り、発酵品質の確認を行う予定です。
 2 スラリー散布量試験
 
 10haの草地を半分に区切り、スラリーを普通量、減量と差をつけ散布。 10haの草地を半分に区切り、スラリーを普通量、減量と差をつけ散布 

図8 減量散布後の状態(約1.3t)
図8 減量散布後の状態(約1.3t) 

図9 普通量散布後の状態(約1.7t) 
図9 普通量散布後の状態(約1.7t)

 この散布量の違いが、サイレージ発酵品質に与える影響について、今後サイロ内にテープを入れる等して追跡調査を行う予定です。

 

 3 小規模試験

〔上旬散布 5月1日〕 〔中旬散布 5月12日〕 〔下旬散布 5月28日〕 〔ばっきスラリー散布 5月7日〕 〔加水すらちー散布 5月12日〕 〔ばっきスラリー散布 5月12日〕 〔無散布区〕
図10  小規模試験(散布時期、ばっきスラリー、加水スラリー)
 

  散布時期・方法によるサイレージの発酵品質の違いを確かめるため、以下のような設定でスラリーを散布してバケツサイロに詰め検証することとしました。
  • 散布時期の違いによる区分
    (1) 5月 1日(上旬)散布             1.5t/10a相当
    (2)   5月12日(中旬)散布             1.5t/10a相当
    (3)   5月27日(下旬)散布             1.5t/10a相当
  • ばっき・加水の違いによる区分
    (4)  1週間ばっき後に散布(5月7日)  1.5t/10a相当
    (5) 加水(1:2)して散布(5月12日)  1.5t/10a相当
    (6) 3日間ばっき後に散布(5月7日)  1.5t/10a相当
 
   この後、各農場や試験ほのサイレージをバケツサイロでつくり、発酵品質の違いを確かめ、スラリー体系での良質粗飼料確保に向けた技術の確立に向け取り組んでいきたいと考えています。

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