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ホーム > 産業振興部 > 根室農業改良普及センター >  根室農業改良普及センター技術情報 バンガーサイロの補修事例


最終更新日:2011年9月06日(火)

バンカーサイロの劣化したコンクリートの床面をアスファルトで補修してみませんか?                 (2009年9月)

 バンカーサイロを長年利用すると、床面のコンクリートが劣化します(図1)。

 これは、サイレージの酸による影響で、10年も使用すると修復が必要になってしまいます。

 放置するとサイレージ品質の低下を招いたり、サイロの清掃に余計な時間がかかったり、崩壊した破片がサイレージの中へ混入するなど悪影響があります。

劣化したコンクリート

図1 劣化したコンクリート

コンクリート(左)とアスファルト(右)の違い
図2 15年経過したコンクリート(左)と
30年経過したアスファルト(右)の違い
コンクリート(左)とアスファルト(右)
  サイロの修復に”アスファルト”の利用が注目されています。アスファルトの特徴は以下のようになります。
  1. 酸に強く(図2参照。30年経過しても劣化していない)、コーティングの必要がない
  2. コンクリートよりも安価
  3. 凹んだ部分を埋めて平らにできる
  4. コンクリートよりも施工・養生期間が短い
  5. 排水の良い強固な下地が必要
  6. 水平方向の強度は強いが垂直方向には弱い
 これらの特徴から、アスファルトで補修する事例が増えつつあります。
 
以下に施工事例を紹介します(図3~図19)。
〔補修前後の比較〕

補修前(床面)

図3 補修前(床面)

アスファルトで補修後(床面)

図4 アスファルトで補修後(床面)

  補修前

図5 補修前(全景)

アスファルトで補修後

図6 アスファルトで補修後(全景) 

補修前 
図7 補修前(角)

  アスファルトで補修後
図8 アスファルトで補修後(角)

補修前

図9 補修前(凸凹部)
アスファルトで補修後

図10 アスファルトで補修後(凸凹部) 

  補修前

図11 補修前(床面アップ)
アスファルトで補修後

図12 アスファルトで補修後(床面アップ)

 〔施工工程〕

施工場所の清掃

図13 施工場所の清掃

工程1

 電動ブラシなどを使いながら、サイレージの残りかすやホコリを完全に掃きとる

接着剤の吹き付け

図14 接着剤の吹き付け

 工程2

 アスファルトの付着を高めるため粘着性のある接着剤(コールタール)を吹き付ける

 角や端に手作業でアスファルト施工

図15 角や端に手作業でアスファルト施工 

工程3

 角や端など大型機械で作業がしにくいところは手作業でアスファルトを施工

 

舗装専用機でのアスファルト施工

図16 舗装専用機でのアスファルト施工

 
行程4

 その後、舗装専用機で一気にアスファルトを施工

 ローラーで鎮圧
図17 鎮圧

 
行程5

 鉄輪ローラーで鎮圧

  ローラーで仕上げ
図18 仕上げ

行程6

 仕上げローラーで平らで均一に仕上げる

 

エプロンの補修

図19 エプロン部の補修

 行程7

 エプロンも補修して完成

〔その他 留意事項〕 
その他1

 ひび割れがある場合は、アスファルト敷設前に下地処理を行う(図20、21)

 

  アスファルトのひび割れ
図20 下地処理前 

  下地処理後
図21 下地処理後
その他2

 勾配調整を行いたいときは、アスファルトを重ねて施工することで微調整が可能。層の厚さは専門業者に要相談。

 
  勾配調整の例
図22 勾配調整の例
 
その他3

 壁面パネルのつなぎ合わせが少々凸凹でも施工可能。施工時の手作業が増えるが丁寧に行えば、横壁と床面のすき間を埋めることができる。

  凹凸部へは手作業で施工
図23 凹凸部へは手作業で施工
 
その他4

 浮き上がってくる油分を抑えるため、最終鎮圧の前に微粉タンカルを散布しておく。

  微粉タンカルの散布

図24 微粉タンカルの散布

   
注意点
  1. 施工前は、清掃を確実に行い乾燥させておく。
  2. 粒度の粗いアスファルトは、安価だが隙間ができやすいので、細粒アスファルトを利用する。
  3. 新設の場合は、コンクリートを薄く施工した下地の上にアスファルトを施工する。
  4. 施工は、アスファルト道路の施工実績がある業者が望ましい。
 これら施工事例を参考に、アスファルトの利用をご検討下さい。詳細は、施工業者と十分相談することをおすすめします。 

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