根室農業改良普及センター営農技術情報 令和6年4月

「飲水設備の管理」

 乳牛は1日80~100L程の水を飲み、生乳生産を行っています。牛にとって水は消化や代謝にも利用される重要な要素です。牛がいつでもキレイな水を飲めるよう、水槽を清潔に保ちましょう。

1 水槽の場合

・水の深さは牛の口が3~4cm入るように10~15cmに調整しましょう。
・定期的に除糞作業と合わせて水を抜くことで汚れの蓄積を抑制し、洗浄作業を省力化することができます。

2 ウォーターカップの場合

・給水器に飼料が入っている場合にはこまめに取り出してあげる事で綺麗な状態を維持しましょう。
・一回で全ての給水器を洗浄するのは大変なので区画を決め定期的に洗浄するのがおすすめです。

図1 水槽での飲水姿勢と構造の考え方

3 現場での事例

①飲水量が増える夏場には3日に一度、冬場は1週間に一度掃除をしている
②作業に組み込みルーティーンにすることで日々の水槽の状況を把握している
③2日に1回のペースで除糞の際に排水することで、汚れの蓄積を防いでいる
④ウォーターカップを傷つけすぎないように、金だわしとバケツで洗浄している

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