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最終更新日:2012年6月12日(火)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成22年4月


早春のスラリーは早めに! ~薄めて!少量散布~
                        
  (平成22年4月)

 サイレージの発酵品質は採食量に直接左右します。乾物摂取量を押し上げるためにも、優れた発酵品質で嗜好性の良いサイレージを生産することが重要です。
 管内ではサイレージ中にスラリーが混入してしまい、発酵品質と嗜好性を大きく落としている事例があります。原因と対策が明確ですので早急に手を打ちたいものです。 
1 スラリーの混入ルート
 普及センターのプロジェクトでスラリーの追跡調査を行ったところ、主な混入ルートは図1の2つでした。

 

  スラリーが混入するルート
(1) 収穫時に茎葉に付着(写真1)
 ・スラリー散布が遅い
 ・加水が足りない(粘度が高い)
 ・刈り取り高さが低い
(2) 収穫時にスラリーを拾い上げる
 ・散布量が多い
 ・重複散布している

図1 スラリーの混入ルート

 スラリーが付着した牧草
写真1 スラリーが付着した牧草

2 やればできる3つの対策

(1)  遅まき厳禁!
 散布限界は、おおむね5月中旬までです。写真2の時期(5月下旬)まで遅れると、収穫する際にサイレージ原料草に混入してしまいます。
 いつもより早めの散布準備が必要です。

 スラリー散布が遅すぎる事例
写真2 スラリー散布が遅すぎる事例

 (2) 水で薄めてサラッとさせる
 草種を問わず、加水で牧草に付着しにくくなります。目安は、スラリーがサラッとなるまで加水します(写真3)。散布時期が遅れるほど大量加水が必要になります。
 加水すると肥料成分も薄まります。成分を普及センター等で分析して把握することをおすすめします。

 サラッとなるまで加水した事例
写真3 サラッとなるまで加水した事例

(3) 散布量を最小限に!
 局所的に過剰散布にならないよう、なるべく多くの草地に分散して散布します。また極端な重複散布にならないよう、列の間隔を空けて草地に散布します。散布量の比較では、ヘクタールあたり約10tでは問題ありませんでしたが、約30tではサイレージの発酵品質に悪影響(アンモニア態窒素/全窒素が8%以上、酪酸も検出)や硝酸イオン検出反応がありました(写真4)。 

 散布量が多すぎて硝酸イオン反応が見られたサイレージ
写真4 散布量が多すぎて硝酸イオン反応が見られたサイレージ

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