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最終更新日:2012年5月28日(月)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成24年4月


早めの放牧開始が重要!  (平成24年4月)

舎飼期から放牧期への移行は、早めの準備でスムーズに行いたいものです。ちょっと早めの放牧開始が乳牛管理と放牧地の管理にも重要です。

 
早春の「ならし」が重要 
早春の馴らし 
 
1.早期の放牧で「ならし放牧」と「放牧草の伸びすぎ」防止を実現しよう! 

ならし放牧は、乳牛を外気温に馴らすためと、第一胃内の微生物をサイレージなどの貯蔵飼料から放牧草に対応させるために、短時間に制限した放牧を行います。

期間は、初産牛などの放牧未経験牛で2週間~1ヵ月程度、経験牛では10日間程度必要です。このため、草丈10cm前後の草を舐める程度の放牧草からスタートし、採食量が徐々に増加するようにします。

短い草丈でのならし放牧の開始は、放牧草のスプリングフラッシュを抑制し、採食されずに伸びてしまう不食過繁草を増やさず、放牧地の有効活用につながります。

 

 管内A牧場では、例年の5月中旬から5月上旬に10日早く放牧を開始したところ、放牧地が有効に活用され、放牧期間の乳量が例年より高く維持されていました(図1)  図1 A牧場の乳量推移(乳検データより)

図1 A牧場の乳量推移(乳検データより)

  
放牧馴致 
ならし放牧中は、牛舎やパドックで
粗飼料も充分に給与する必要が
あります
 
 ならし放牧期間は、放牧草だけでは充分な摂取量とはならないので、牛舎内やパドック等で粗飼料を充分給与して、乾物摂取量の確保に努めます。また、採食量の向上には飲水は欠かせません。充分に水を飲める環境が必要です。
 
 

2.放牧後の施肥も検討しよう!

  放牧開始が早かったり、転牧回数の多くなる牧区は、早春の肥料散布でしっかり草量を確保しましょう。
 しかし、放牧開始の遅くなる牧区などは、春のスプリングフラッシュにより、不食過繁草が多くなる可能性がありますので、草量を見ながら転牧している合間を縫って施肥を行うことも検討してください。施肥後の休牧期間は7~10日間程度必要です。

 

表1 放牧地の施肥時期と施肥回数

施肥回数 

5月上旬 

6月下旬 

7月下旬 

8月下旬 

備考 

1 

 

 ○

     スプリングフラッシュ終了後

2 

 ○

 

 ○

   放牧開始時期の早い牧区
 

 ○

 

 ○

 放牧開始の遅い牧区

3 

 ○

 ○

 

 ○

 放牧開始が早く転牧の多い牧区
注)均等分施する時は、1回当たりの窒素施肥量3kg/10a程度を上限として施肥回数を決める。
(北海道施肥ガイド 2010)

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