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最終更新日:2013年5月21日(火)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成25年5月


放牧期をむかえます!準備はできていますか?  
                                  (平成25年5月)

 5月になり、もう放牧を始められた方も多いことと思います。これから放牧草の生育も最盛期をむかえます。放牧草を無駄なく利用するための準備をしましょう!
 

1 馴致放牧

 

 舎飼期から放牧期に移行すると、粗飼料の主体がサイレージから放牧草に変わります。第一胃(ルーメン)の微生物が放牧草に適応するのに10日~2週間程度かかります。そこで馴致(じゅんち)放牧を行い放牧草に慣れさせることが必要です。 
 図1は、馴致放牧を行った場合とそうでない場合での、乳牛の放牧草の採食量を比較したものです。

図1 馴致放牧の効果〔1987 新得畜産試験場〕 

 馴致期間を取ることで放牧草の採食量が増加し、乳量も安定することが分かります。効率よく放牧草を利用するためには、放牧草の生育が盛んになる前から馴致放牧を行うことがポイントとなります。 
  馴致放牧には、この他にも、牛舎への出入りや外気温に体を慣らすなどの効果があります。乳牛を早く放牧環境に適応させるためには、5月中旬から、遅くとも5月中には放牧を開始しましょう。

2 飲水環境

 乳牛の採食量向上には飲水が欠かせません。

 

図2 放牧地での飲水量 〔2006上川農試天北支場〕 

 図2は、放牧地での乳牛1頭当たりの1日の飲水量を示したものです。6月から7月上旬にかけて、放牧草の採食量増加や気温の上昇とともに飲水量は増加します。日中のみの放牧であっても1頭当たりの飲水量は60リットルを超えるようになります。 

 
 乳牛が放牧地で充分水を飲めるようにするためには、水槽は放牧地から遠くない場所、できれば各牧区ごとに設置されていることが理想です(写真1、2)。水槽の貯水量、吐水量も確認しておきましょう

写真1  2つの牧区にまたがるように設置
写真1  2つの牧区にまたがるように設置

写真2  水タンクの容量も確認してみましょう
写真2  水タンクの容量も確認してみましょう

 皆さんの牧場では1日何リットル必要ですか?
 60リットル/頭/日 ×  
    
頭 =   
     
リットル/日 

 

3 併給飼料の給与

 
 5月中の馴致放牧期間は、放牧草だけでは粗飼料が不足することが考えられます。乳牛の様子(腹の張りなど)を観察しながら、牛舎内やパドックなどでサイレージや乾草を併給し、採食量低下による栄養不足を防止しましょう。 

写真3  パドックでロールベールサイレージを併給
写真3  パドックでロールベールサイレージを併給

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