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最終更新日:2013年6月06日(木)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成25年6月


早めに換気扇を利用して暑熱対策  (平成25年6月)

 6月に入ると乳牛が暑さを感じる日が増えてきます。早い時期から換気扇を積極的に活用し、暑熱ストレスを最小限に留めましょう。 

 

1.暑さ対策は6月から

 乳牛は、気温と湿度の両方で暑さを感じます。
 暑熱ストレス対策は、暑さを連続して感じさせないことが重要です。
 
乳牛が湿度で暑さを感じ始める6月始めから換気扇を回して、暑熱ストレスをためないことが必要です。

写真1 牛舎の換気扇

写真1 湿度で暑さを感じ始める6月始めには、連続的に換気扇を回して暑熱ストレスをためないようにする

 

2.乳牛に合わせてスイッチオン

 現場では、乳牛が暑さを感じて牛床上で立ったままだったり、呼吸が早くなったりしているのに、換気扇のスイッチが入っていない事例が見られます。

主な対策は3つです。

  1. 温度センサーを過信しない
    乳牛が暑さを感じている様子なのに換気扇の回り方が弱い場合は、設定温度を下げます。
  2. 人間の快適温度に合わせない
    乳牛の快適温度は人間よりもずいぶん低いので、乳牛の快適温度に合わせて換気扇を回します。
  3. 電気代を気にし過ぎない
    1日中フルに換気扇を回した場合の電気代は、100~140円/日・台です。インバーターを使用して風量を微調整する場合は、電気代が節約できます。さらに、最新の換気扇は従来の製品より、30~40%も省電力化が進んでいます。

 

写真2 換気扇

写真2 安全を確認してから
換気扇の掃除も忘れずに!

 

3.風速のガイドライン

暑熱時に必要な「風速」は、毎秒2.0m以上、特につなぎ牛舎のトンネル換気では毎秒3.0m(気温27℃以上の場合)必要です。毎秒3.0mは、石灰が真横に飛ぶ風速です。
 風速が足りない時は、換気扇の増設や、風の流れ方を改善する必要があります。

4.風の流れをストレートに

  牛舎内の空気がそっくりそのまま入れ替わるよう、よどみ無く風を流すことが換気の理想です。入気側と途中の障害物を取り除くなどして、ほぼストレートに風を流すような工夫が必要です。
写真3 入気側開放事例 

写真3 入気側を大きく開放した事例(防鳥ネットも設置)

写真4 風の流れをストレートに

写真4 風の流れをさえぎる壁(黄色の点線部)は、建物の強度を保てる範囲でできるだけ開放する

 近い将来、水を使った暑熱対策(ミスト、ソーカーの利用)を検討されている方にとっても、十分な風速とストレートな風の流れをつくることが成功の前提となります。

 換気扇の増設を検討中の方は、暑くなると換気扇が品薄になることがありますので、販売店へ早めにお問い合わせ下さい。
 
 換気の詳細については、当センター発行の営農改善資料に掲載していますので、合わせてご利用下さい。  営農改善資料「夏ばてもうご免!」 
営農改善資料「夏ばてもうご免!」(平成24年3月発行)
営農改善資料「乳牛の行動から考える牛舎設計」営農改善資料「乳牛の行動から考える牛舎設計」(平成25年2月発行)

*掲載している換気扇の型番等に訂正があります。お手数ですが、正誤表の確認をしてから活用願います。 

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