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最終更新日:2013年7月04日(木)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成25年7月


防疫体制は万全ですか? 伝染病の侵入を防ごう
                                      (平成25年7月)

 

 今の時期は、農作業が本格化し農場への人の出入りも多くなります。暑さもこれからが本番です。牛を疾病から守るため、農場の防疫体制を再点検してみましょう。

 

平成24年度の伝染病発生状況

 昨年度の根室管内での伝染病発生状況をみると、ヨーネ病・白血病が目立つ一方で、サルモネラ症の発生が抑えられています。今年度も、サルモネラ症はもちろん、その他伝染病の発生を減らすための努力を継続していきましょう。

伝染性疾病発生状況(平成24年度)
                         (頭)

病名 根室管内 北海道
家畜伝染病 ヨーネ病

54

316

届け出伝染病 BVD-MD(真症)

8

124

牛白血病

20

313

破傷風

4

9

サルモネラ症(※)

0

63

ネオスポラ症

1

5

※届け出以外のサルモネラが一戸1頭発生

(根室家畜保健衛生所調べ)

 

消石灰をまこう
 家畜伝染病予防法では、畜舎およびその周辺を「衛生管理区域」と定め、農場出入り口には、立ち入り禁止の看板と車輌を消毒するための設備(石灰等)を設けることとなっています。
  1. 消石灰の散布
    車輌の防疫のため農場への取り付けに消石灰を散布しましょう。大型車両のタイヤ全周に石灰がつくように石灰を三~四メートルの長さで散布してください。
  2. 石灰散布の頻度
    降雨などで濡れた石灰は、乾くと見た目は同じでも消毒効果が劣ります。降雨後は速やかに散布しなおしましょう。

 写真1 立ち入り禁止看板と石灰散布
写真1 立ち入り禁止看板と石灰散布

看板・石灰散布の効果とは

 立ち入り禁止の看板と道路への石灰散布は、その農場が防疫をきちんと行っていることのアピールです。
 訪問者に対し「この農場の出入りにはきちんとしなければ」と思わせる心理的バリアの効果があります。

 

踏込消毒槽を設置しよう 

 病原体は「人(靴)」に付着して農場内を移動します。建物すべての入り口に「踏込消毒槽」を設置しましょう。また、消毒薬は土や糞が混入すると瞬く間に殺菌効果が薄れます。消毒槽だけでなく、汚れを落とす「水洗い槽」も併設してください。靴底の頑固な汚れを落とすために人工芝やブラシをつけるとより効果的です。

写真2 踏込消毒槽 左上:ブラシ付き 中央:水洗槽
写真2 踏込消毒槽
左上:ブラシ付き 中央:水洗槽

複数の長靴で完璧を期す
 踏込消毒槽の効果を十分に発揮させるのは、実は手間がかかる作業です。たまの来訪者ならいざ知らず、忙しい作業の合間に、完璧に長靴の消毒が出来ているでしょうか。
 そこで、複数の長靴を用意し、作業ごとに履き替える方法があります。

写真3 飼槽作業専用長靴

写真3 飼槽作業専用長靴

  1. ほ育牛(牛群で一番弱い牛)を扱うとき
  2. エサに関わる作業(エサやりや掃き寄せ、飼槽掃除など)をするとき

 病原体は外部から持ち込まれるものかもしれませんが、その病原体を農場内で広げてしまうのはそこで作業をしている人たちです。
 わずかな投資と手間で、疾病感染のリスクを大きく減らすことができます。是非検討してみてください。

 

病気は、予防と共に早期発見が重要です。外作業が忙しい時期だからこそ、目配りを忘れないようにしましょう。

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