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最終更新日:2013年8月22日(木)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成25年8月


環境性乳房炎対策
                                      (平成25年8月)

 8月に入り暑さも本番です。この時期の乳牛は体力を消耗し、抵抗力が弱くなりがちです。一方、乳房炎の原因になる細菌は増殖しやすいため、1年の中で最も乳房炎の発症が増加する季節です。搾乳作業や飼養環境について再確認し、乳房炎による生産ロスを防ぎましょう。

 

1 搾乳作業は常に乳頭口の状態を意識しましょう

乳房炎は乳頭口から細菌が侵入することで感染します。そのため、乳頭口から細菌を侵入させない搾乳方法が重要です。

  • 乳頭の汚れをていねいに拭き取ります。特に乳頭口周辺を念入りに清拭、殺菌しましょう(写真1)。

写真1 乳頭口と乳頭口周辺の汚れ

写真1 乳頭口と乳頭口周辺の汚れ
乳房炎発症の大きな要因です

 

  • 乳頭に付着した水分はライナースリップの原因になります。ライナースリップは牛乳の逆流等を引き起こし、細菌が乳頭口から侵入しやすい状況をつくります。ペーパータオル等で乳頭全体の水分をしっかり取り、乾いた状態でミルカーを装着することが大切です。
  • 過搾乳は乳頭口を損傷し、細菌が侵入しやすい状況をつくります(写真2)。過搾乳にならないようにミルカーの装着、離脱タイミングに注意が必要です。

写真2 過搾乳で傷んだ乳頭口

写真2 過搾乳で傷んだ乳頭口

  • 搾乳後のディッピングは乳頭表面の殺菌や開いた乳頭口が閉じるまで、細菌の侵入を防ぐのが目的です。ミルカー離脱後は速やかに乳頭全体に確実に行いましょう。

2 飼養環境はドライ&クリーンに

 乳房炎の原因になる細菌の増殖を抑えるためには、牛床が乾燥して清潔であることが重要です。湿度が高くなるこの時期は牛床の衛生管理を普段以上に強化しましょう。

  • 牛床の除ふん回数や敷料の交換回数を多くすることによって、牛床を乾燥させましょう(写真3)。

写真3 年間を通じて体細胞数10万以下の農場の牛床。いつでも乾いています

写真3
年間を通じて体細胞数10万以下の農場の牛床。
いつでも乾いています。

 

  • 敷料を乳房周辺に多めに入れることで乳房や乳頭が汚れるのを防ぎましょう(写真4)。乳頭をきれいに保つことは清拭作業軽減のためにも大切です。

写真4 敷料が無い場合の乳房、乳頭の汚れ。感染の可能性が増えます

写真4
敷料が無い場合の乳房、乳頭の汚れ。
感染の可能性が増えます

  • 牛床に専用の衛生資材を利用し、状況に応じて散布量を増やしましょう。

 

  • 繋ぎ牛舎でカウトレーナーがある場合は、高さや前後の位置などの設置状況を確認、調整することによって牛床や牛体の汚れを最小限にしましょう(写真5、6)。 
写真5 調整前の牛体

写真5 調整前の牛体

写真6 調整後の牛体

写真6 調整後の牛体

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