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最終更新日:2018年11月28日(水)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成25年12月


寒冷期の子牛の管理
                                      (平成25年12月)

 日に日に、気温が低くなり、夜間の冷え込みが厳しくなっています。子牛は成牛に比べ、代謝が少なく、体脂肪が少ないため、一段と寒冷の影響を受けやすくなっています。子牛はとても寒さに弱い生き物ですが、適切な管理でその影響を軽減することが可能です。

 

1 寒冷対策

 体熱が奪われないような対策を講じる必要があります。

(1)体を濡らさない、汚さない
  体をふん尿などで汚さず、常に乾いた状態を維持するため、汚れた敷料をこまめに交換する、乾いた新鮮な敷料を厚く敷く等の管理をします。

(2)すきま風を入れない
 施設内の換気口などからの冷たい風が直接、牛に当たらないよう管理します。
(3)冷たいものに触れさせない
 敷料が不足した状態で、かつ牛床が冷たいと、常に寝ている時に腹等が冷たいものに触れている状態になります。牛床や壁に断熱材を利用したり敷料増量等を行い、冷たさを感じさせないようにします。
(4)保温性を上げる
 
自身の熱が逃げないように、工夫します。防寒着(写真1)はこまめに脱ぎ着させると体温調節ができず体調を壊すので注意が必要です。

画像写真1 防寒着 
写真1 防寒着

  • 一度着せたら何度も脱ぎ着させない
  • 必ず洗って着せる 
 
いずれの場合においても、腹が冷えていないか、状況を常に確認しましょう。

 

2 施設の工夫

 寒冷対策は、子牛がいる施設によって様々です。一例を紹介します。

 

〈カーフハッチ〉
  • できるだけ太陽熱を取り込むため、開口部を南東向きに置く

〈個別ペン〉

  • 天井や仕切りに二重にしたシートやコンパネを設置し保温性を高める
 画像1個別ペンでの寒冷対策  画像2個別ペンでの寒冷対策
 
  • シートやコンパネを天板にして体温で暖まった熱を逃さない
  • 換気を確保するため前方は開放する

写真2 個別ペンでの寒冷対策

〈集団ほ育施設〉

  • 中天井をつけ、仕切りは風を通さない素材にする。寝床に直接ハッチを置き、風よけに使う
 画像1集団ほ育施設での寒冷対策 画像2集団ほ育施設での寒冷対策 
中天井をつけて仕切りにコンパネを設置、保温性を高める 
ハッチを設置して、寒い時に自由に入れるようにする 

写真3 集団ほ育施設での寒冷対策

 いずれの施設でも、牛の入れ替え時には、シートや敷料の交換、石灰塗布等が下痢対策として有効です。

 

3 冬期間の換気
 冬期間は寒冷対策を優先して、換気が不十分になりがちです。子牛の時期に呼吸器病にかかると、肺機能の低下によりエネルギーロスが生じ、その後の発育や成牛になった時の生産性が大きく低下します。寒いからといって閉めきらず、日中の暖かい時間をうまく利用して換気に努めましょう。

 

4 餌と水

 気温が下がると体温維持のためエネルギー要求量は増加します。子牛の増体が悪いと感じた場合には、ほ乳量の増加、スターターの増給、またはエネルギーの高い銘柄への変更を検討しましょう。 また、この時期は凍結せずに水が飲めているかどうかも重要です。給水回数の増加、ぬるま湯の給与など、飲水時間の確保に努めましょう。
 
   牧場の将来を担う子牛の寒冷対策は大変重要です。今一度、ご確認下さい。

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