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最終更新日:2018年6月28日(木)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成26年5月


 

放牧地をパワーアップ
                                      (平成26年05月)

  いよいよ本格的な放牧時期を迎えました。もし、放牧地の面積が少ない、植生が悪い、思ったほど乳が出ないなどがあれば、そんな時には追播がおすすめです。
1 追播の効果と経費

  放牧地追播は、完全更新より少ない経費で、植生を改善することができます。
例えば、種子の経費は1キロ当たり1,000円~1,500円程度で1ha当たり20kg使用すると2~3万円です。は種機は、種苗メーカーや農協からのレンタル、または借用することができます。ただし、は種機の数が限られるので使用予定の1ヶ月以上前から予約が必要です。

2 追播に使用する草種(表1)

〈メドウフェスク〉
  越冬性はチモシーに次いで強い道東向きの放牧専用草です。過度に短草利用すると回復が遅れ、収量が落ちてしまいます。
〈ペレニアルライグラス〉
  短草利用でメドウフェスクより回復が早くし好性も優ります。ただし土壌凍結や雪腐病に弱く、道東地域では越冬後に枯死してしまう場合があります(写真1)。そのためペレニアルライグラス主体草地にはせずに、混播草の補助草種として利用しましょう。さらに越冬後に枯れたら播き直すなどの、対応が必要です。

特性比較

 草地の冬枯れ
 写真1 ペレニアルライグラス草地の冬枯れ 
                  (提供:雪印種苗)

3 追播に使用するは種機

  写真2のような、は種機を用いて、放牧地に、は種します。は機種は、機種によっては種深度や、は種する幅、は種速度などに違いがあるので、メーカーや普及センターに問合せください。

は種機 写真2 追播に使用するは種機

 4 追播時のポイント(表2)

 まず、追播する前に放牧圧を高めしっかり食べさせるか、掃除刈りで草丈10cm以下にします。これは葉や茎に多くの光が届き、既存草との競合を避けて生育を促進させるためです。残草が多いと機械が引っかかり適切なは種ができません(写真3)。
は種時期の中でも融雪後土壌水分が高い時期や、雑草の勢いが衰える8月中~下旬がおすすめです。

播種時の注意事項

  残草による種づまり
 写真3 残草が多く種詰まりした事例

 5 追播後の放牧と施肥
 追播後は、従来どおり放牧を継続して問題ありません。また10a当たり炭カル40kg施用すると、追播した草種の定着促進に効果があります。

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