スマートデバイス表示はこちら

ホーム > 産業振興部 > 根室農業改良普及センター >  根室農業改良普及センター営農技術情報 平成26年6月


最終更新日:2014年7月19日(土)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成26年6月


 

ほ育牛の暑熱対策
                                      (平成26年06月)

  6月に入り、気温が高く、搾乳牛が暑さを感じるような日が増えてきました。一方、ほ育牛の適温域は13~25℃であるため、まだ比較的過ごしやすい気温であると言えます。
    しかし、根室管内における6月の日最高気温(月平均値)は、近年上昇傾向にあり(図1)、だんだんと夏の到来が早まってきています。ほ育牛は体が小さいため、環境の影響をまともに受けます。寒さだけでなく、暑さも致命的なストレスです。また、ほ育施設は寒さ対策を意識したものが多いため、よりいっそう暑さを感じやすいと言えます。
本格的な夏がやってくる前に、ほ育牛の暑熱対策について考えてみましょう。

 気象データ
図1 6月の日最高および最低気温の月平均値の推移
(過去20 年の気象データ(標津・中標津・計根別・別海・根室)から作成)

1 日陰はありますか?

  カーフハッチに差し込む日差しは、季節ごとに変化します(図2)。日差しが奥まで入り込むような状況では、ほ育牛が直射日光を避けることができません。最悪の場合、熱射病に陥ることもあります。 

季節と日差し 
図2 季節による日差しの変化 

   ハッチ内でほ育牛が快適な場所を選べるよう、設置場所や向き、構造を工夫しましょう。例えば、屋根を延長してひさしを作る、入口から西日が差し込まない向きに設置する、運動場の上にカバーをかけて日陰を作る(写真1)、といった対策が考えられます。屋根から日差しが入る構造の施設では、季節や天気に応じて採光量を調節できるような工夫が必要です。写真2のように、天井に寒冷紗を吊すことで、直射日光を遮り、舎内の温度上昇を防ぐことができます。

運動場にカバー

写真1 運動場にカバーを設置したハッチ

 

寒冷紗

写真2 寒冷紗で採光量を調節できるほ育舎

2 換気は充分ですか?
  ほ育施設として旧つなぎ牛舎を使用する場合、優先すべきことは換気です。ほ育牛の鼻の高さに新鮮な空気が流れるよう、換気扇の運転や窓の開閉など、こまめな管理が必要です。
  カーフハッチの場合、後方についている窓を開ける、ハッチ後方下部にタルキ等で枕をかませるなどして、換気に努めてください。
3 水はカラになってませんか?
  ほ育牛であっても、新鮮な水がいつでも飲めることが大切です。ほ育牛の体は約70%が水分です。代用乳からの水分だけでは、体を維持することができません。
  ほ育期間中の夏の飲水量は2.0~4.2kg/日とされ、冬期間の6~7倍の量を必要とします。水が充分飲めれば、スターターの食い込みも良くなります。 
  気がついたら水がカラ、汚くて飲めない、といったことのないようにしましょう。写真3のように、スターターと水のバケツの間隔を広くとることで、水の汚れを防ぐことができます。

水は大切  写真3 間隔を広くとったバケツの配置

  搾乳牛だけでなく、ほ育牛に対しても暑熱対策は必要です。急な暑さに備えて、早めの準備を心掛けましょう。 

根室農業改良普及センターのTOPページへ
 営農技術情報の目次へ