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最終更新日:2014年8月15日(金)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成26年8月


 

秋まで継続した暑熱対策を!
                                      (平成26年08月)

1 繁殖は大丈夫? 

 まだまだ暑い日が続きますが、繁殖成績は悪化していませんか?
 暑熱ストレスの影響は、気温22℃以上から現われ、気温が低下しても2~6ヶ月以上続くと言われています。暑さのピークが過ぎ、残暑あるいは暑熱ストレスの後遺症で、乳量、乳質の低下や繁殖低下が懸念されます。

2 暑熱ストレスについて

    乳牛の暑熱ストレスは、気温と湿度が深く関係しています。一般的に不快指数(THI)で示され、「72」(67という説も)を超えると暑熱ストレスの影響を受けます(表1)。牛舎内に温度計やヒートストレスメーター(写真1)を設置して活用しましょう。

乳牛の不快指数 (THI)
不快指数

ヒートストレスメーター
写真1 ヒートストレスメーター(EMPEX)
THIが一目で分かり、
乳牛のストレス
度合いが把握しやすい
 

  根室管内でも気温、湿度の上昇により、受胎率の低下がみられます(図1)。暑熱対策は6月から開始し、9月過ぎまで継続する必要があります。

受胎率の推移

図1 根室管内における受胎率の推移
2010~2013 年 (酪農検定検査協会より)

 3 これからの対策
  暑熱ストレスのダメージを速やかに回復させることが重要です。現在、暑熱対策として行っている飼養管理を再度確認し、特に次のことに留意しましょう。
飼養環境
  飼養環境が良好に維持できているか確認しましょう。
  ・ 引き続き新鮮で、きれいな水を十分に給与し、換気量や送風量を確保しましょう
  ・ 西日対策を継続しましょう

飲水

写真2 飲水量は十分ですか?

送風量は?

写真3 換気・送風量は十分ですか?

遮光

写真4 秋は西日に注意!
寒冷紗などで対策

栄養管理
  暑熱時に、分娩及び泌乳ピークを迎えている牛は暑熱ストレスを大きく受け、体力が低下しています。速やかに体力回復をさせるためには、次の対策をとりましょう。
乾物摂取量を高める
  ・ 消化性の良い粗飼料(早刈り牧草やコーンサイレージ)を給与する
  ・  ロールサイレージは細断する
  ・  多回給与により採食量を増やす
ビタミン・ミネラル等の給与
    ・  ビタミン・ミネラルは1~2割増給する
    ・  ルーメン発酵安定のため重曹を給与する

採食状況の観察

写真5 採食行動や残飼量をしっかり観察して
腹一杯食べているか確認しましょう

繁殖データの確認
  暑熱のピークが過ぎ、気温が低下してくると、見えてなかった発情が急に見えてくることもあります。繁殖データを確認して、発情の見落としに注意しましょう。また、未授精牛や未受胎牛の多い場合は、獣医師と相談して早めに対応しましょう。

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