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最終更新日:2018年6月27日(水)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成26年9月


 

秋の生産低下を抑えよう!
                                      (平成26年09月)

  根室管内では例年、秋から冬にかけて生乳生産量が減少傾向にあります(図1)。放牧地の草量減少による乳牛の採食量低下や、夏の暑熱ストレスの影響が乳房炎や蹄病という形でこの時期に現れやすいことが、その原因として考えられます。
  この秋の生産ロスを少しでも抑えるため、飼養管理を今一度見直し、できることから取り組んでいきましょう。

 生乳生産量
図1 根室管内月別1日当たり生乳生産量
※ここ数年、管内の分娩頭数は夏に多い傾
向にあるが、秋の生産量は伸びていない

【採食量を最大に! 】

    乳量低下を抑え、病気への抵抗力(免疫力)を高めるためには、乳牛が栄養不足にならないよう、飼料の採食量を最大にする管理が必要です。
・放牧飼養では、パドックや牛舎でサイレージや乾草を併給する
・清潔な飼槽・水槽で、新鮮な飼料・水を充分給与する(写真1)
・飼料の掃き寄せ回数、給与回数を増やす
・手持ちの粗飼料で出来るだけ品質の良いものを給与する、またはビートパルプなど消化の良い繊維を含む飼料を給与する
※配合飼料給与量を増やす場合は、ルーメンアシドーシス等のリスクを避けるため、粗飼料を充分食い込んでいることを確認し、その上で一回の給与量が多くなりすぎないよう注意します(分離給与では一回の給与量は3kgまでが目安です)。

清潔なウォーターカップ 
写真1 こまめな清掃でウォーター
カップも清潔に保ちます

 【付けない種はとまらない!】
  これから授精する牛は、分娩前後の時期に暑熱ストレスを受けていることが考えられ、その時の採食量低下やホルモンバランスの崩れにより繁殖サイクルが乱れやすくなっています。前述の採食量を高める管理と合わせて、いつもより意識して発情発見に取り組みましょう。
・一日2~3回、一回15~20分、発情発見のための時間をつくる
・時間がとれない場合は発情発見補助器具を活用する(写真2)
・適期を過ぎても授精できない牛(無発情牛)は、速やかに獣医師による治療を受ける

画像発情発見補助器具 発情発見補助器具
写真2 はがれ落ちることでマウンティング行動があった目安となる(チョーク)

【 衛生管理の徹底を! 】
  暑熱ストレスの後遺症により乳牛の免疫力は低下し、普段より感染症(乳房炎や蹄病、サルモネラ症等)にかかりやすくなっています(図2)。
感染症予防のために、飼養環境で病原菌を増やさないための衛生管理を徹底しましょう。
・乾いた敷料と充分な「換気」で牛床を乾かす
・牛床や通路はこまめに掃除し、泥ねい化したパドックは使用を避けるなど、牛体を清潔に保つ
・飼槽・水槽はこまめに掃除し、飼料や水の変敗を防ぐ
・防鳥ネットを張るなど、鳥や動物を牛舎内に入れない

サルモネラ発症件数 
図2 根室管内サルモネラ発症件数

子牛ペンに石灰塗布
写真3 特に抵抗力が弱い子牛のサルモネラ症対策として、
カーフハッチやペン内の石灰塗布も有効です

  詳しくはJA、普及センターまでご相談下さい。

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