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最終更新日:2015年4月13日(月)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成27年4月


 

ほ乳器具は洗えていますか?
                                      (平成27年 4月)

  出生子牛の下痢症は、その生死を左右する重大な疾病の一つです。
  下痢の原因は、様々考えられます。今回は、その一因として、ほ乳器具の衛生管理と生乳の保管について考えてみましょう。
 
1 ほ乳器具は汚れている!
    普及センターが平成26年に行った調査では、生乳の生菌数がほ乳瓶やほ乳バケツ
  を介して増加している例がありました(表1、写真1)。ほ乳器具は、いずれも目でみて分
  かる汚れはありませんでしたが、そのような場合でも、 洗浄が不十分な可能性がありま
  す。

表1 生菌数の比較                 (単位:万/ml) 

 農  家     

 手搾り乳

 ほ乳瓶乳

 A

 0.0

 50.0

 B

 1.5

 無限大

 C

 2.0

 70.0

写真1

写真1 生菌数の変化 (上記A農家事例)

 

  そのため、洗浄はミルカーと同様に行う必要があります(図1)。ぬるま湯だけで洗って 
  いる場合には、耐熱性菌が選択的に残る可能性があります。必ず洗剤を使って洗いま
  しょう。
     手洗い洗浄に特化したほ乳器具の専用洗剤もありますので、各メーカーにお問い合
  わせ下さい。

図1

 図1 ほ乳器具洗浄時の注意点

 
2 洗い方と殺菌でこんなに変わる!
  前述した洗浄方法の改善で、生菌数は大きく減少します(写真2)。
 ほ乳器具に乳石など目に見える汚れがないことを確認の上、洗浄します(写真3)。特
 に、今回の調査事例では、ほ乳直前に殺菌剤を使ってすすぐことが効果的でした。

写真2

    写真3

写真2 洗浄方法改善による生菌数の変化 

 写真3 汚れのチェック箇所

 

3 ほ乳用生乳の保管状況

    処理室内で、水を張ったバケツにほ乳用の生乳を入れて、保管している事例がありま
 す(写真4)。

 写真4 

  写真4 水冷却保存の事例

 
  半日の保存でも生菌数は増えます。可能な限り、搾乳してすぐに飲ませるか、難しい場合には冷蔵保存しましょう。 

  

  ほ乳関連器具は、他にも、バケットミルカー、初乳殺菌装置(パスチャライザー)等があり、これらの洗浄も同様に重要です。
   しかし、子牛の口に最も近いほ乳器具が汚れていては、それ以前の洗浄が台無しになりかねません。

  まずは、ほ乳器具の汚れ、チェックしてみませんか? 

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