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最終更新日:2015年5月20日(水)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成27年5月


 

~収穫時のトラブルを回避するために~
作業機械のメンテナンス

                                      (平成27年 5月)

 
  6月中旬を過ぎると、1番草の収穫作業が始まります。トラブルなく収穫作業を行うために、まだ先のことと考えるのではなく、早めの準備に努めましょう。
 
サイレージ調製時には、
1 資材の調達
 ・被覆資材や添加剤などの準備
2 サイレージ貯蔵場所の準備
 ・サイロへのアプローチの整備
 ・スタックサイロの床面の整地
 ・バンカーサイロの清掃・殺菌 
3 収穫・調製機械の整備
(個人収穫の場合)
 ・メーカーによるメンテナンス
 ・所有者、作業者によるメンテナンス         
  等の準備が必要です。
  今回は、メーカーによるメンテナンスを実施した後に、所有者、作業者に行っていただきたい基本的な整備作業について説明します。
1 回転部・可動部へのグリスやオイル注入・交換
  農作業機械メンテナンスの基本は、回転部・可動部へのグリスやオイル注入・交換です。特に、モアコンディショナー、テッター、レーキなど、収穫に使用する機械類は、高速で回転する場所が多く、基本のメンテナンス作業がより重要になります。
また、モアコンディショナーのギアボックスのオイル交換は、少なくとも年に1回は行いましょう。
  最近のロールベーラーは、チェーンに自動でオイルが注入されます。しかし、10年以上前の機械では、自動注入機能がない場合もあるので、毎日オイルを差しメンテナンスします。
2 ベルト、チェーンなどの緩み確認

  ベルトやチェーンの緩みは、通常と異なる作業音の発生や、機械への負荷増大に繋がります。そのまま使用し続けると大きな故障に結びつくことがあるので、早めにメーカー等のメンテナンスを実施しましょう。

 

 3 モアコンディショナー、ハーベスターの刃の研磨

    収穫作業中は、1日に1回は刃を研磨します。ハーベスターの刃を研磨しないと牧草の切断面がギザギザになるだけでなく、機械への負担も大きくなります。
 
4 使用後のメンテナンス
  オイルが自動で注入されないタイプのロールベーラーのチェーンは、使用後にオイルを差してから保管します。こうすると、保管中のさびの発生が抑制され、チェーンが長持ちします。
  また、ワンマンハーベスターなどでギ酸を使っている場合、シリンダー内にギ酸が入り込むことがあります(写真1)。使用後は良く洗浄した後、オイルを差して保管します。

ギ酸噴出口は洗浄

写真1 ワンマンハーベスターのギ酸噴出口
洗浄せずに保管すると、さびることがある
    

 5 その他

  直接収穫に使用しない作業機も故障すると収穫作業に影響します。例えば、ロールカッターの作業油が入っているか?ローダーの油圧ホースが劣化していないか?ローダーのアームのピン(写真2)にグリスを注入したか?バーンクリーナーにグリスを注入したか?など日常的に使う機械類の確認も実施しましょう。 

アーム内側からグリス注入

写真2 ローダーのアームのピン(一部)
アームの内側からグリスを注入
簡単な作業なので、まめに実施してほしい(メーカーメカニック談)

 
  収穫作業は、天候に左右されます。せっかくの晴れも、準備不足や機械のトラブルで半日作業が停まった・・・とならないために、早めのチェックと日々のメンテナンスが重要です。
  また、忙しい時期だからこそ、安全確認を徹底し、農作業事故の防止に努めましょう。

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