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最終更新日:2016年4月19日(火)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成28年4月


 

草地の確認と施肥の注意点
                                     
(平成28年 4月)

1 草地の状況を確認しましょう
【凍害の有無】

 今冬は根雪が遅く、また、少雪により土壌凍結が、平年より深く入っている地域があります(表1)。

 

表1 土壌凍結深と積雪深 (平成28年2月15日時点) 

 表1

 

 4月下旬から5月上旬頃になると牧草が芽吹き(萌芽)、草地が緑色になり始めますので、凍害による冬枯れの状況を確認しましょう。手で引っぱるとすっぽり根から抜けてしまう牧草は、被害を受けています。特に、マメ科牧草や前年に更新した新播草地、オーチャードグラス、ペレニアルライグラス(近年、放牧地で利用が増加)等は凍害に弱いため、よく観察しましょう。
 冬枯れの状況を確認し、粗飼料確保量の不足が懸念される場合は、追播も含めた更新計画を立てましょう。
 
2 施肥は適期に行いましょう

 【施肥時期】

  牧草の収量は、施肥時期の影響を受けます。「萌芽」が始まり、これから生長し始める時期に養分が無いと茎数が増えず、収量が低下します(図1)。
土壌凍結が抜け、草地に機械が入れるようになったら、速やかに施肥を行いましょう。

 

 図1

 図1 早春の施肥時期が1番草収量、有穂茎数に及ぼす影響 (根釧農試1986)

 

 土壌凍結が抜け、草地に機械が入れるようになったら、速やかに施肥を行いましょう。
 

 3 スラリー散布によるサイレージへの影響

  スラリー散布の場合、量・時期・粘度(濃度)の条件によって、スラリーが牧草に付着しサイレージへ混入しやすくなるため、注意が必要です。
【量・時期】
  スラリーの散布量が多く、さらに散布時期が遅くなるほど、サイレージへの混入量が増え、サイレージ品質を低下させます(図2)。
  スラリーの散布は、サイレージを収穫する50日以上前(遅くても5月中旬)までに行うべきです(時期が遅くなると伸長した牧草自体への付着も多くなります)。また、牧草中の硝酸態窒素濃度は、過剰な量の施用、散布から収穫までの期間が短いと高まります。
  散布機械等の準備を計画的に立てて、速やかに散布出来るようにしましょう。
 

 図2

 図2 スラリー散布方法(量・時期)の違いによるサイレージ原料草の洗浄液の比較
(H22「サイレージの達人」より)

 
【粘度(濃度)】
  スラリーの粘度は、処理方法(固液分離、ばっ気、加水、バイオガス等)によって様々です。「どろっと」したものは、牧草に付着しやすくサイレージ品質の低下原因となります(図3)。
  ばっ気や加水によって粘度を下げて散布すると、牧草への付着を少なくすることができます。可能な範囲で取り組むことをおすすめします(詳しくはH22年発行 営農改善資料「サイレージの達人」を参照)。
 

図3

図3 スラリーの性状とサイレージ品質の関係  (H22「サイレージの達人」より)

 
  また、たい肥散布の場合も散布遅れに留意し、塊が目立っていたらパスチャ―ハロー等をかけて砕いておきましょう。
 

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