根室農業改良普及センター営農技術情報 平成28年7月

 

 

根室農業改良普及センター営農技術情報   平成28年7月


 

草地の簡易更新について
                                     
(平成28年 7月)

 

 

 

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   一番牧草の収穫量はいかがでしたか。収量の少ないほ場は、完全更新、追播、簡易更新等を用いて、植生回復を図る必要があります。今回は、一番草収穫後、簡易に行える更新方法(表層攪拌法と作溝法)について掲載します。

 1   簡易更新について 

  経年草地に蓄積した植物の残さ物やルートマットを機械で破砕 ・切断または表土を攪拌し土壌面を露出させて播種する方法です。
  簡易更新の方法には、表層攪拌法と作溝法があります。
  表層攪拌法は堆肥や石灰資材を混和でき、土壌の物理性・化学性の改善が大きいことと、整地効果があり小規模のでこぼこが解消できます。
  一方、作溝法は、時間当たり処理面積が大きいこと、地表面を攪拌しないので、傾斜地でも表土流亡の不安が無く、更新した年でも作業機械で草地に入ることができるなどの利点があります。
  ほ場の状態等によって簡易更新の方法を使い分けましょう。リードカナリーグラスやシバムギ等、地下茎で増殖する雑草割合の高い圃場は完全更新をお勧めします。

2   簡易更新の方法 

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 図1   簡易更新の方法

3   注意点

 ・ 表層攪拌法で、ほ場が硬い場合はディスクハロー1回とロータリーハロー2回処理を行ってください。
 ・ 一番牧草刈り取り後の前植生枯殺処理は、雑草等が充分に生えそろった状態で行います。
 ・8月末日までには種作業できるように行い、播き遅れにならないよう作業を進めてください。

 

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