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最終更新日:2017年4月14日(金)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成29年4月


 

早めに放牧を開始しよう!                         
                                                                                      (平成29年4月)

 舎飼期から放牧期への移行は、早めの準備でスムーズに行いたいものです。ちょっと早めの放牧開始が乳牛管理と放牧地の管理にとって重要です。

写真1

写真1 早春の「ならし」が重要

 
1.早期の放牧で「ならし放牧」と「放牧草の伸びすぎ」防止を実施しよう!

   ならし放牧は、乳牛を外気温に馴らすためと、第一胃内の微生物をサイレージなどの貯蔵飼料から放牧草に対応させるために必要です。そのため、短時間に制限した放牧を行います。ならし期間は、初産牛などの放牧未経験牛で2週間~1ヵ月程度、経験牛では10日間程度必要です。
短い草丈でのならし放牧の開始は、放牧草のスプリングフラッシュを抑制し、採食されずに伸びてしまう不食過繁草を増やさず、放牧草の有効活用につながります。舐める程度の草高10cm程度から放牧をスタートすると伸びすぎない管理が出来ます(図1)。

図1

図1 放牧開始時の異なる牧区の各放牧前後のイネ科草高の季節推移
「西道ら(2002)日本草地学会誌48巻別号より改変」

 
    管内では、例年より10日早い5月上旬から放牧を開始したところ、放牧地が有効に活用され、放牧期間の乳量が例年より高く維持されていた事例もあります。

写真2

写真2 ならし放牧中は牛舎やパドックで粗飼料を充分に給与する必要があります


   ならし放牧期間は、放牧草だけでは充分な摂取量とはならないので、牛舎内やパドック等で粗飼料を充分給与して、乾物摂取量の確保に努めます。また、採食量の向上には飲水は欠かせません。充分に水を飲める準備も必要です。


2.放牧地の施肥も検討しよう! 
  放牧開始が早かったり、転牧回数の多くなる牧区は、早春の肥料散布でしっかり草量を確保しましょう。しかし、放牧開始の遅くなる牧区は、春のスプリングフラッシュにより、不食過繁草が多くなる可能性がありますので、草量を見ながら転牧している合間を縫って施肥を行うことも検討してください(表1)。施肥後の休牧期間は2週間程度必要です。
 
           表1 放牧地の施肥時期と施肥回数 

施肥回数

5月上旬

6月下旬

7月下旬

8月下旬

備 考 

1

 

○ 

    スプリングフラッシュ終了後 

2

 

○ 

  放牧開始時期の早い牧区 
 

○ 

 

○ 

放牧開始の遅い牧区 

3

○ 

○ 

 

○ 

放牧開始が早く転牧の多い牧区
           注)均等分施を基本とし、1回当たりの窒素施肥量3kg/10a程度を上限として施肥回数を決める
                                                      (北海道施肥ガイド2015)
 
   

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