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最終更新日:2017年5月17日(水)


根室農業改良普及センター営農技術情報 平成29年5月


 

「農作業安全を再確認」~搾乳作業を見直しましょう~                        
                                                                                                (平成29年5月)

 若葉が薫る頃となり、これから本格的に作業が始まることと思います。忙しくなってつい無理をしがちですが、ゆとりをもって作業にあたることが大切です。作業の安全性について再度、見直してみませんか?


1.農作業事故の実態
  農作業事故の多くは「牛舎」で起きており、「搾乳作業」と「家畜の管理(牛の移動・治療)」によるものが74%を占めます(図1)。

図1

図1 平成25年度 根室管内における農作業事故内訳
(根室振興局・農作業事故発生状況報告より)

 

   搾乳時の事故のうち7割が、搾乳中(作業全般を含む)やミルカー操作時、前搾り・乳頭清拭時に発生しています(図2)。牛が「暴れる・動く・押される」ことが要因となり、「蹴られる・踏まれる・挟まる」などの事故が起きています。

図2

 図2 平成25年度 根室管内における搾乳時の事故内訳
(根室振興局・農作業事故発生状況報告より)

 
2.農作業事故を防ぐには
牛のきもちを理解する

   牛は「恐怖」を察知する能力が高い生き物です。急な動き、大きな音、いつもと違う気配などを感じ、暴れてしまう場合があります。牛体に触れながら搾乳を行うことで、牛に安心感を与えつつ、搾乳者は素早く危険を察知することができます。搾乳者はしゃがみ込まないで片膝を立てるなど、素早く動ける体勢を取りましょう。また、初妊牛は分娩前から馴致を行い、搾乳に備えましょう。分娩前から乳房に触れて搾乳の馴致を行うことで、搾乳による恐怖を緩和させることができます。
牛は搾乳中に恐れを感じると「蹴る」行動をとります。蹴ることでそれを解消できると学習すると、「蹴り癖」が付いてしまいます。毎日の搾乳で「蹴り癖」が付いてしまわないようにするには、搾乳を不快に思わせないことが大切です。 

 
泌乳生理を意識する
    乳頭口はとても敏感です。過搾乳などで乳頭口を傷つけると、搾乳時に牛が暴れる原因になります(写真1)。乳頭刺激(前搾り・乳頭清拭)をしっかり行い、泌乳ホルモンの分泌に合わせてミルカーの装着を行うことで、乳頭への負担を軽減させることができます。

写真1

写真1 傷んだ乳頭口

安全対策
   まずは事故防止対策をはかることが大切です。牛舎全体を明るくして整理整頓をすることで、異常を早期に発見し、危険を回避することができます。牛舎内の角や出っ張り部分は時に凶器となってしまう場合があるので、写真2のような対策を行うと良いでしょう。

写真2

写真2 危険箇所対策(例)

 
  事故が起きた時に素早く対処できるように、救急セットや洗眼用具を牛舎に常備しておきましょう。緊急時の連絡のために携帯電話を持ち歩くなど、日頃から農作業安全を心がけましょう!
   

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