春先の草地を確認してみましょう!
~根室管内の積雪と土壌凍結~
今年は例年に比べて積雪が少ない冬でした。根室市では平年並みの土壌凍結深だったものの、別海町や中標津町、標津町では土壌凍結が深く入っています。
凍結深(平年最大) | 凍結深(今年度最大) | |
別海町 | -32.0cm | -45.1 cm |
根室市 | -31.6 cm | -32.0cm |
中標津町 武佐 | -16.9cm | -25.7cm |
中標津町 俵橋 | -27.8cm | -42.7cm |
中標津町 豊岡 | -32.9cm | -47.5cm |
中標津町 当幌 | -32.9cm | -56.0cm |
計根別 上標津 | -29.0cm | -41.5cm |
標津町 古多糠 | -11.2cm | -18.5cm |
今年の気象と土壌の状態
長い冬が終わり、緑の萌ゆる春が近づいて来ました。
これから早春施肥や牧草収穫作業などの草地管理が始まりますが、本格的な作業の前にもう一度草地のチェックをしてみませんか?
冬枯れ草地への対策を
~『冬枯れ』とは~
越冬により、牧草が衰弱もしくは枯死することを冬枯れと言います。冬枯れが発生するとその年の収量が低下したり、草勢が悪化してしまいます。
今年度は平成29年12月末に雨が降り、これにより、アイスシート害が特に多く発生しています(写真1)。
写真1 アイスシート害を受けた牧草
~アイスシート害を見つけた場合~
草地を歩きながら目視で状況を確認しましょう。ほ場内の滞水を発見した場合、作業機械が入
れるようであれば、溝切りや窪地中央に穴を開けるなどの排水対策をしましょう。冬枯れを発見
した場合は、春の施肥時期に追播を行い、植生の維持、一番草の収量を確保しましょう。ハーバ
ーマットやシードマチックなどの簡易は種機を使い、部分的な裸地には種を行いましょう。この
時の施肥は、ほ場全体に例年通りの量を施肥します。裸地が三割を超えている場合は施肥に