平成19年度酪農技術の再点検はじめに根室農業改良普及センター北根室支所

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 発刊にあたって
 
  当北根室地区農業改良協議会は、中標津町、標津町、羅臼町、中標津町農業協同組合、計根別農業協同組合、標津町農業協同組合が根室支庁根室農業改良普及センター北根室支所の指導のもと営農改善にかかる研究・活動を行っている組織です。

 さて、昨今の農業情勢ですが、生乳生産の状況は、昨年度から実施されました減産型生乳生産調整により、道内の平成18年度実績は前年度対比2.8%減の365万6千トン、北根室地区では、JA中標津、JA計根別、JA標津の3農協併せて、前年度対比2.2%減の29万3千トンとなったところです。

 これを受けて、今年度の生産目標数量は、全国的な需要予測などから前年度実績と対比して減産幅が圧縮され、北海道においては、前年度実績対比2%増の372万9千トンとなり、2年連続しての減産型生産は回避されたところです。

 しかし、日豪EPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定)交渉やWTO(世界貿易機関)農業交渉の行方が予断を許さない状況にあるとともに、飲用牛乳の消費低迷による総乳代単価の低下、さらには世界的なバイオエタノール生産による配合飼料価格の高騰など厳しい情勢下にあり、農業経営の悪化が懸念されています。

 また、最近の輸入農畜産物の品質低下などに端を発し、安全・安心な食料生産にさらなる関心が寄せられており、クリーン農業の確実な実践が不可欠となっています。

 このような中、日本の総人口が減少時代に入るとともに、少子化傾向に歯止めがかからない昨今において、飲用牛乳の消費拡大は難問ですが、道内牛乳の高品質度などを売りにした消費拡大の取組み、さらにクリーン農業の実践の継続は重要であり、こうした課題を一つひとつ乗り越え、安定した農業経営を確立していかなければならないと考えています。

 ここに、営農改善の資料として「酪農技術の再点検」を根室支庁農業改良普及センター北根室支所の企画・編集により発行することができました。

 本「酪農技術の再点検」が生産現場での手引書として、有効に活用され安定した農業経営の一助となれば幸いと考えます。

 

平成19年11月

北根室地区農業改良協議会
会 長  上 原   孝 雄

 

 

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