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乳牛は毎日、牛乳、糞、尿、呼吸等として大量の水を体外に出しています。それを補うために乳牛は毎日大量の水を飲みます。飲む水の量は、産乳量、乾物摂取量、塩の摂取量、気温などの影響を受けます。気温が30℃を越えるような場合、乳量が45kg/日の牛は1日に123リットルの水を飲むという研究結果もあります。 牛は飲みたい時に十分水を飲めないと、飲むのをあきらめてしまいます。飲水量が減ると飼料の採食量も減り、結果的に乳量の低下につながります。十分に水を飲める環境にあるか今一度確認して下さい。 |
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(1) ウォーターカップの場合 | ||||||
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図1は、作業時間と飲水量を調査したものです。図1から採食後に一斉に水を飲んでいることが分かります。 水道配管が細い場合、一斉に水を飲むと水源から遠いウォーターカップでは十分に水が出なくなります。ウォーターカップでは、1分間に10~15リットルの水を供給できる能力が必要だと言われています。 カップの下にバケツを置いてどれくらい水が出ているか計ってみてはどうでしょうか? 給水量が少ない場合は、
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(2)水槽の場合 |
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フリーストールの場合、水槽の設置には次のような目安があります。水槽の数が足りない場合は、夏の間だけでもドラム缶などを使った水槽を増設してはどうですか?
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(3)きれいな水を飲ませましょう! | ||||||
サイレージの入ったウォーターカップやエサの沈んだ水槽では牛の飲水量は少なくなります。ウォーターカップのへらの裏など、こまめに掃除をして、いつでもきれいな水を飲めるようにしましょう。 |
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