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(1) 肥効率の考え方とその要因 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
肥効率とは、ふん尿に含まれる養分のうち牧草に吸収・利用される割合をいいます。 ふん尿に含まれる養分の肥効要因は、次のように整理できます。 |
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1.基 準 肥 効 率 (A) 〔表7参照〕 ふん尿の形態別(堆肥、スラリー、尿)、肥料養分別(窒素、リン酸、カリ)に設定。 2.施用時期による窒素の補正係数 (B) 〔表8参照〕 3.堆肥水分による窒素の補正係数 (C) 〔表9参照〕 4.アンモニア態窒素の含有率による窒素の補正係数 (D) 〔表10参照〕 このため、分析値に上の肥効率及び補正係数を乗ずることによって、ふん尿から牧草へ供給される肥料養分量を求めます。 |
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(2) 基準肥効率 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
窒素の肥効率はふん尿の形態により大きく異なり、液状の形態ほど高くなります。 堆肥は、肥効が緩効性なため施肥当年から次年度の肥効も期待されます。 |
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表7 草地に施用した家畜ふん尿の基準肥効率
1) ふん尿中の肥料養分含量に当係数を乗ずることにより、化学肥料に換算する。
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(3) 施用時期による窒素の補正係数 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
同じ肥料成分の家畜ふん尿でも施用時期によって、窒素肥効は変化します。この施肥時期による肥効の差を係数化したものが表8です。 チモシーを基幹とする採草地において、施用時期による肥効の違いを補正するために4月から5月上旬の施用を「1」として、それぞれの施用時期によって窒素肥効率を補正します。 |
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1)チモシーを基幹とする採草地を対象とする
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(4) 堆肥の水分量による窒素の補正係数 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
堆肥は水分率により、肥効率が大きく異なります。水分が高いほど速効性で肥効が高くなります。 水分が低い堆肥が肥効率が低いのは緩効的でもあり、腐熟が進み窒素含量が低下している傾向にあるためです。 水分65~80%の場合の肥効率を「1」として表9の補正係数が設定されています。 |
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表9 堆肥の水分による窒素の補正係数
1) 施用当年のみを補正の対象とする。
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(5) アンモニア態窒素の含有率による窒素の補正係数 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
液状のふん尿は、作物が速効的に吸収できるアンモニア態窒素を多く含んでいるため、この含有率に肥効は大きく影響されます。(表10)
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表10 アンモニア態窒素の含有率による窒素の補正係数
1) 施用当年のみを補正の対象とする。 2) スラリー乾物中のアンモニア態窒素%(NH4-N%) 3) 家畜ふん尿処理・利用の手引き 2004 |
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