牛舎で使えるロープワーク
～もやい結び　（平成22年）

　牛の繋留等によく使うもやい結びを紹介します。
　この結び方は、強くひっぱても固結びにならず、解きたい時は簡単にほどけるので、牛舎作業には重宝する結び方です。

もやい結びの方法


(1) ロープを結びたい場所にかける。


(2) 長いロープ側に小さな輪を作る。 (ポイント：巻き終わりが上になる）


(3) 短いロープを輪の下から上に通す。


(4) 通した短いロープを長いロープの上をまたぎ右側に交叉させる。


(5) 小さい輪を左手に持ち、短いロープを二つに折り右手に持つ。

(6) 折ったロープを輪の下から入れる。

(7) 半分通して、

(8) 輪の左側ロープと長いロープを持って、

(9) グイッと引っ張る。通した輪が抜けない様に持ちながら、赤い矢印の方向に引っ張り、結び目をきつくする。
　　黄色い矢印で指したロープを引っ張ると簡単にほどける。　　　


完成図　〔表〕


完成図　〔裏〕

もやい結び　もう一つの方法

(1) 短いロープを長いロープの下をくぐらせ交叉させる。

(2) 長いロープの上を通してもどし、短いロープの方に輪をつくる。

(3) 短いロープをグイッと手前に引っ張る。

(4) 長いロープの方に小さい輪が移る。

　以降、上記のもやい結びの方法(4)からと同様に進める。

応用　もやい結びで作るもくし

　おとなしい子牛には、もやい結びで作った輪を利用してもくしにすることもできます。


(1) 牛の鼻面が入る程度の大きさでもやい結びで輪を作る。	(2) 長い紐を(1)で作った輪の結び目の反対側に巻き付ける

(3) もやい結びで作った輪に牛の鼻面を入れ、巻き付けて作った輪を牛の耳に掛けて使用する。

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