根室農業改良普及センター技術情報 頭絡(にほんよりもくし)の作り方

牛舎で使えるロープワーク
頭絡(2本よりもくし)の作り方
     (H23年)

乳牛を引っ張るとき等に使用する頭絡(もくし)の作り方をご紹介します。 

 

2本よりもくし

材料

  • ロープ(3本撚り 9mm経) 長さ8m
  • よりもどし   1ヶ(あればで良い)
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 作り方

*最初に、さつま結びでロープをつないでおく。(以下、ロープの輪を作った状態で作成)
1.ロープを半分に折り、右図の場所に『三つ編み』をつくる。
(Aは16cm、Bは32cmの長さにする)
右顎部となる。 
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〔『三つ編み』の作り方〕

三つ編み 図1
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三つ編み 図2mituami02.jpg 

三つ編み 図3
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三つ編み 図4 
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 (1)ロープをたるませて二つ折り(A、B)を作る。 (2)BをAの手前に曲げる  (3)さらに元紐をその上方に曲げる  (4)Aをさらに元紐の上に曲げてBの基部に差し込んでひっぱり完成。 
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三つ編み完成 表

三つ編み完成 表 

三つ編み完成 裏 

 

 注 『さつま結び』で作ったつなぎ目が『三つ編み』の中にくるようにする。
2.A基部より32cmで元紐をBに『巻き結び』をする。
 「よりもどし」を入れる場合は、32cmの部分に通す。
 鼻紐、左顎部が完成。 
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〔『巻き結び』の作り方〕

巻き結び 図1
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巻き結び 図2 
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 巻き結び 図3
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巻き結び 図4
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(1) 巻き結びをつくる輪aの下に、結ぶ輪bを重ねる。   (2) bを下方に倒し、図3のようにaに通す。 (3) bをぎゅっとひっぱり、巻き結びの完成。 
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3.B片の『巻き結び』から17cmのところに『三つ編み』を作る。
 (前述の『三つ編み』の作り方参照)
 C片の長さは20cmとする。
 左顎部が完成。 
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4.元紐の端をB片の中央で交叉するように巻き付ける。
 「よりもどし」を入れる場合は、D部で下図の手順で通す。
 ロープの長さはC基部より27cmのところで巻き付ける。
 顎部が完成。 
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 5.D部で巻かれたロープは、更に27cmのEでA片に『巻き結び』をする。
  右顎部が出来、完成。
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〔使用時の図〕

家畜につけるときに、大きな調節はF部で行う。 

*輪を作らずに作成した場合ロープの先端は、バック・スプライスでほぐれ止めの処理をする。

 

参考資料 新得畜試(現 畜産試験場)種畜部馬産科 古トワイン利用による「もくし」(頭絡)の作り方

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