牛舎で使えるロープワーク
アメリカ式もくしの作り方　

子牛の移動時などに使うアメリカ式もくしの作り方をご紹介します。

アメリカ式もくしの作り方

〔材料〕

・ロープ（３本より　９～12mm経）　　長さ4.5ｍ

〔作り方〕



（1）ロープの一端から60cm位の所のよりをもどし、隙間を作る。


(2)　隙間に短いロープを通し、

小さい輪ができるまでロープを引く。　輪の大きさ；ロープよりやや大きめ。赤丸の部分のよりもどし(3)の隙間をつくる。


(4) 短いロープの先端（赤丸）を３巻き（５～７cm）程度ほどく（子縄が３本出来る）。　小さい輪から３０cm位の所（黄丸）のよりをもどし、隙間をつくる。　右図の緑丸で囲った部分にほどいた部分と隙間ができる。


(5) 先端のほどいた部分を右手、作った隙間を左手に持ち、図のように隙間と先端を近づける。


(6) 左端の子縄を隙間の左穴に、真ん中の子縄を隙間の右穴に、それぞれ下から入れる。


(7) 右端の子縄を隙間の右穴（隙間の中央の子縄と先に通しているほどいた真ん中の子縄の間）に上から通す。


通した子縄をひっぱると写真の様になる上から見た写真	横から見た写真

参考　色つき子縄で作るとこうなる


(10）飛び出している子縄をロープの子縄に差し込んでいく。

〔1段目〕
　飛び出ている子縄をロープの接している子縄を飛ばし次の子縄に差し込む。
　１／３回転ずつさせながら、飛び出ている３本の子縄を同様に差し込む。

〔２段目〕
１段目と同様に、飛び出している子縄をロープの子縄に差し込む。

〔３段目〕
子縄が飛び出さなくなるまで、同様に差し込んでいく。

〔完成〕子縄が飛び出さなくなるまで差し込んで完成。


(11) 長いロープを(10)で作った輪、（4）で作った輪の順に通す。長いロープの先端にほぐれ止め（バック・スプライス）を行い完成。	上に頭部、下に鼻面が入る。

〔参考　もう一つの方法〕
（4）～（10）の工程を以下のように作る方法もある。


(ｱ) 短いロープの端をほどき、子縄を３本作り、長いロープをのせる。	(ｲ) 短いロープを折り、長いロープを挟む。	(ｳ) 左端の青い子縄を右端まで持っていく。


(ｴ) 左端の赤い子縄を折り返した短いロープに差し込む。

(ｵ) 短いロープを1/3回転ほどまわし、赤い子縄を差し込んだ右隣に、黄の子縄を差し込む。	(ｶ) 同様にして黄の子縄を差し込んだ右隣に青の子縄を差し込む。

差し込み終わると写真の様な状態になる。（表）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（裏）


(ｷ) 接する子縄を飛ばし次の子縄に飛び出ている子縄を差し込む。

(ｸ)　1/3回転ずつさせながら、3本の子縄をそれぞれ差し込む。


(ｹ) 子縄が飛び出なくなるまで同様に差し込んでいく。


(ｺ) 子縄が飛び出さなくなる程度まで差し込んだら完了。　　　（表）　　　　　　　　　　　　　　　　　(裏)

以下、(11)からと同様の作業を行い、アメリカ式もくしを完成させる。

根室農業改良普及センター技術情報　アメリカ式もくしの作り方