造林事業
◆重要なお知らせ◆
複層林施業(別海町)
根室管内の森林づくり
◇木を植える(植栽)
管内における植栽事業につきましては、伐採後の土地に木を植える再造林のほか、厳しい気象条件の中でも確実に更新が図られる複層林造成(樹下植栽)や、農地等を守るための防風林の造成・更新も多く実施されています。
管内では主に5~6月に植栽が実施されています。
根室管内における過去5年間の植栽事業の実績(市町有林・私有林における補助事業実施分) | |||||
年度 | 平成27年度 | 平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 |
面積 | 133ha | 131ha | 150ha | 156ha | 159ha |
◇木を育てる(保育)
天然力で発生した稚樹とは異なり、人の手で植えた木は、人が手をかけなければ育つことができません。そのため、木を植えることと同じように保育事業を実施することが必要です。
保育事業には次のような区分があり、特に人工林においては間伐等の保育が必要な3~10齢級の林分が約6割を占めていることから、適期適作業により事業が実施されています。
・下刈(したがり)
草の成長は、植栽した苗木よりも早いため、そのまま放置すると植栽木が成長できず、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
そこで草を刈り払うなどして、植栽木が健全に育成するように実施する作業が下刈です。
樹種により異なりますが、管内では植栽してから4~8年程度、毎年6~8月に実施しています。
・除伐(じょばつ)、間伐(かんばつ)
植栽した樹木が成長するにつれ、植栽木と競合する植栽木以外の樹木の除去(除伐)を必要に応じて実施したり、混み合ってきた植栽木同士の密度を緩和するための伐採(間伐)を実施することとなります。
特に間伐が遅れると、
(1)細く弱々しい樹木ばかりとなり、根がしっかりと張れないため強風や大雪に弱い森となってしまう
(2)林内に光が入らなくなるため、林床から草やササが消えてしまい、表土の流出を招きやすくなる
などの問題が発生するおそれがあります。
除伐は植栽後約10年~20年の時期に必要に応じて1回程度実施し、それ以降は間伐を森林の混み具合に応じて6~10年程度に1回、計3~4回実施するのが根室管内では一般的です。