ゼロカーボン学習について
根室振興局では、学校教育を通じて若者世代にゼロカーボンについて知ってもらい、実際に考えてもらう機会を設けるため、令和5年度(2023年度)からゼロカーボン学習を実施しています。
北海道として、2050年までに温室効果ガスの排出量の実質ゼロを達成することを目指す『ゼロカーボン北海道』を掲げるなか、これからの将来を担うであろう今の子供たちには、今後大人になって社会に出た際においても、より深く、前向きに地球環境とゼロカーボンについて考えるきっかけとするため、本学習に取り組んでもらっています。
令和6年度(2024年度)
ゼロカーボン学習会
根室管内の一部小中学校にご協力いただき、まずは子供たちにゼロカーボンについて知って、関心を持ってもらうきっかけづくりを目的とした、「ゼロカーボン学習会」を実施しています。
標津町立川北小学校 にて実施( 7/4 )
標津町立川北小学校のご協力のもと、令和6年(2024年)7月4日(木)に実施し、6年生 計14名が参加しました。
環境生活課職員から「地球温暖化」と「ゼロカーボン」に関する授業を行ったほか、ボードゲームを使用したレクリエーションを交えて、生徒自身がゼロカーボンを身近な自分事として捉え、自分たちの生活で出来る取組について考えました。
○ 当日の様子
羅臼町立春松小学校 にて実施( 8/27 )
羅臼町立春松小学校のご協力のもと、令和6年(2024年)8月27日(火)に実施し、4年生 計9名、5年生 計17名の、合計26名が参加しました。
環境生活課職員から「地球温暖化」と「ゼロカーボン」に関する授業を行ったほか、ボードゲームを使用したレクリエーションを交えて、生徒自身がゼロカーボンを身近な自分事として捉え、自分たちの生活で出来る取組について考えました。
○ 当日の様子
《4年生》
《5年生》
羅臼町内小学校(羅臼町立羅臼小学校・春松小学校) にて合同実施( 10/8 )
羅臼町立羅臼小学校及び春松小学校のご協力のもと、羅臼小学校 多目的ホールにおいて、令和6年(2024年)10月8日(火)に実施し、両校より6年生 合計34名が参加しました。
環境生活課職員より、羅臼町と関係の深い『コンブ』を題材とした「地球温暖化」と「ゼロカーボン」に関する授業を行い、生徒が地球温暖化とゼロカーボンについて自分自身と羅臼町に対してより身近なものであることを学習しました。
○ 当日の様子
随時更新
実施があり次第、随時更新していきますので、次回更新をお待ちください。
令和5年度(2023年度)
ゼロカーボン探究学習
羅臼高校にご協力いただき、羅臼町独自の地域学習の時間である「知床学」の時間に、約半年間にわたってゼロカーボン学習を実施しました。
講義・実習(9月~11月)
講師として酪農学園大学講師の吉村氏と、同じく酪農学園大学名誉教授の金子氏に複数回にわたり講義をしていただき、ゼロカーボンとGISについて学びました。
第1回 :「ゼロカーボン」とはなにか
ゼロカーボンに関する基礎的な知識や、気候変動の影響について学びました。
第2回 :GISとはなにか
地図上に様々なデータを可視化することでデータの分析に活用することができる「GIS(地理情報システム)」について学びました。
第3回 :北海道の今と昔
GISを使って今と昔の森林の増減などを視覚的に比較しました。
第4回 :人口について
GISを使って道内市町村の将来の人口や人口とCO₂排出量の関係を調べました。
第5回 :種別のCO₂排出量
GISで「CO₂マップ」をつくり、分野ごとのCO₂排出量を円グラフで確認しました。
第6回 :CO₂吸収量と炭素固定量
羅臼町の森林が吸収するCO₂の量を計算し、羅臼町の森林が羅臼町のCO₂排出量を吸収しているか計算しました。
グループワーク(11月~12月)
学習の後半では、生徒が班に分かれ、講義を受けて学んだことをもとにそれぞれテーマを決めてゼロカーボンについて分析・考察しました。
最終発表(2月)
グループワークで分析・考察した内容をまとめ、2月16日に学内の報告会で発表しました。報告会では羅臼町役場、根室教育局、羅臼町内の小学校の先生方にもご見学いただきました。
各班が学んだことを活かして、羅臼でできることや自分たちにできることを考えており、それぞれ特色が出ている素晴らしい発表でした。
☆各班発表タイトル☆
1班:北海道の人口におけるCO₂排出量
2班:持続可能な社会を目指して
3班:羅臼町のCO₂排出量
4班:羅臼町のCO₂排出量の特徴 大きな都市と羅臼を比べて
成果発表・施設見学
学内の報告会の結果から、3班を羅臼高校の代表として選出し、札幌でゼロカーボン学習成果発表会を実施しました。
代表生徒は学外でゼロカーボン学習の成果を発表した後、ゼロカーボン関連施設を見学しました。
① ゼロカーボン学習 成果発表
代表生徒として選ばれた3名が、最終発表のテーマである「羅臼町のCO₂排出量」について、漁業が盛んな羅臼ならではの視点で今後羅臼のゼロカーボンをどう進めていくべきかについて発表しました。
当日は北海道のゼロカーボン担当課職員や環境財団職員、が高校生の発表を聞き、質疑応答では高校生の発表への感想のほか、学んだことを今後どう広げていくべきかの助言も得ることができ、高校生の知見を広げる機会となりました。
② 北海道コカ・コーラボトリング札幌工場見学
学習成果発表の翌日、北海道経済部ゼロカーボン推進局地球温暖化対策課と連携してCO₂見える化アプリのダウンロードキャンペーンを実施している、北海道コカ・コーラボトリング札幌工場見学を実施しました。
工場までの移動は、水素タクシーを利用し、初めて水素自動車への乗車を体験しました。乗車後の生徒からは「意外と静かだった!」などの声が上がりました。
現地の工場では、飲料の製造過程を見学したほか、使用済みペットボトルが100%リサイクルペット素材のボトルになるまでの流れなどの説明を受け、コカコーラが取り組んでいる環境に対する活動について学びました。
③ エア・ウォーター移動式水素ステーション札幌見学
コカコーラ工場見学後は、水素自動車に水素を補給するエア・ウォーター移動式水素ステーション札幌を見学しました。
現地では、水素自動車の仕組みを説明していただき、実際に自動車に水素を補給する様子を見学しました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!