ねむろ水辺の森づくりモデル事業
(問い合わせ先:主査(林務))
ねむろ水辺の森づくりモデル事業
根室支庁では、河川等の水環境の保全を目的とした農地周辺の河畔林等を整備するため、水質保全に有効な簡易な森づくりをモデル的に実施するとともに、今後の森づくりの方向性を検討し、住民や地域の関係者が参加した持続的な森づくりの運動を促進するため、「ねむろ水辺の森づくりモデル事業」を平成18年度から2カ年の予定で実施する。
◆協議会の開催(H18)
ねむろ水辺の森づくり実施方針の検討などを行う。
・農地環境緩衝林に関する意見交換
・根室地区のモデル林整備に関すること
・根室地区における「水辺の森づくり」の推進に関すること
・実施方針の検討など
◆モデル林の整備(ワークショップの開催)(H18)
開催日時:平成18年10月31日(火)13:00~16:00
1 講演
内容:河畔林の働きや水質浄化機能についての講演
場所:千島会館(根室市大正町2-12)
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(1) 『河畔林のはたらきについて』
講師:道立林業試験場 流域保全科長 長坂 有 氏
(内容)
- 日射遮断について
- 有機物供給について
- 倒流木供給について
- 細粒土砂の捕捉について
- 栄養塩の除去について
- 水生生物の生息場提供について
- 陸上動物の生息場提供について
- 河畔林帯の必要幅について
- 緩衝林帯の必要性について
- 河畔林の保全と再生について
- 森林の造成・再生方法についてなど
(2) 『草地酪農地帯における林帯の水質浄化機能』
講師:道立根釧農業試験場 草地環境科 酒井 治 氏
(内容)
- 酪農が河川水質に及ぼす影響について
- 牧草地から水系への養分流出について
- 水系への養分流出軽減対策(面源対策)について
- 家畜ふん尿の適正利用を推進する体制の構築について
- 緩衝帯草地の効果について
- 河畔林の効果について
- 河畔林がある流域と無い流域の河川水質について
- 河畔林の水質浄化機能についてなど
2 モデル林整備
内容:ヤナギの挿し木作業
場所:根室市牧の内ダム湖畔
樹種・本数:オノエヤナギ・300本
挿し穂の長さ:約1.3m
面積:0.4ha
◆試験地の設定(H19)
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日時:平成19年11月28日(水)
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場所:根室市牧の内164-1
・牧の内ダム湖に流れ込む沢地(23林班71小班)
・牧の内ダム湖畔農地に隣接する笹地 - 参加者:根室市農林課林務係、根室森づくりセンター、根室支庁(農務課、林務課)他11名
<試験地の概要>
- 目的:既存する林帯等がヤナギの長穂挿し木に及ぼす影響の評価のため
- 挿し穂規格:長さ1.3m 太さ末口3~4cm内外
- 挿し木本数:計200本
- 試験方法:風雪の影響による違いを検討するため、条件別に10パターンの試験区を設定した
長い挿し穂によるヤナギの挿し木試験地の設定の様子
場所:根室市牧の内ダム周辺地