衛生的乳質改善シリーズ⑦正しい乳汁テスターの使い方
乳房炎を自分で診断できる乳汁テスターは近年、現場で広く使われています。今回は、乳汁テスターの正しい使い方と判定方法を確認していきます。上手に利用して乳質改善につなげましょう。
〇乳汁テスターとは
乳房炎の簡易検出のために使用します。その場で乳汁と診断液を反応させることで、乳汁中の体細胞数の
凝集の程度とpHの色調を観察して、乳房炎を簡易判定します。
今回は広く使用されているP.Lテスター(販売元:日本全薬工業株式会社)を例に説明します。
使い方

写真1 P.Lテスターシャーレと専用ボトル
① 「P.Lテスター シャーレ」に4分房ごとに乳汁を搾る。
② シャーレを持ち、手前に傾け、シャーレ底面に引かれた計量線に
液面が合うまで乳汁を溝から排出する(写真2)。
これでシャーレに乳汁が2ml 残ります。

③ シャーレに乳汁と同量のP.Lテスターを入れる。
P.Lテスター専用ボトルを使うと、1プッシュ1ml なので
2プッシュで2ml になります。
④ シャーレを約10秒、水平に回し、その後30~60秒静置して、凝集と
色調をみる。
凝集はシャーレを傾けながら、色調はシャーレの黒色部分で判定する。
判定方法
① 凝集(シャーレを傾けながら判定)

② 色調(シャーレの黒色部分で判定)

凝集が+以上の場合は乳房炎か、その疑いがあります!
~判定結果について~
凝集が±のとき、色調が+以上では乳房炎が疑われます。色調が±以下のときは、7~10日後の再検査を行い、同様の結果であれば陰性と言えます。
凝集がーかつ色調も±以下のときは、乳房炎は陰性です。
乳房炎の確実な診断は白血球数を数えることです。乳汁テスター使用の有無に関わらず、気になったときは獣医師に相談しましょう!!

