根室農業改良普及センター営農技術情報 令和8年4月

衛生的乳質改善シリーズ⑨生菌数削減(1)牛床管理で牛体をきれいに(2)ミルカーの洗浄の基本と日々のチェック (洗剤の減り・洗浄水の温度)

生菌数とは、生乳1mlあたりの細菌の数を0.1万単位で測定し、集乳旬報等に表記されています。
 R7年9月号の農協だよりに既出のとおり生菌数は、乳質評価ランクに応じて乳質乳代に差が出ます(2~5円/kg)。
 生乳中の細菌は、①細菌を混入させない搾乳衛生(牛体をきれいにする特に乳房)、②適切な搾乳機器(ミルカー、バルククーラー)の洗浄・殺菌、③バルク乳温の適切な管理、これらについて不具合があると増加します。今回は、①および②について確認します。

現地事例から・・・  体細胞数の高い牛(乳房炎の牛)を特定し、その牛を別搾り(廃棄)すると生菌数が激減した事例もあります

1 牛体をきれいに

牛体の汚れ(特に乳房)は、乳房炎や乳質低下の原因となります。また、乳頭清拭に時間がかかり搾乳の作業効率も低下します。表1の内容を確認し、牛体をきれいにするためにできることを実行しましょう。

表1 飼養形態別牛体の管理方法

表1飼養形態別牛体の管理方法.jpg

2 洗浄の基本

⚠洗剤のラベル記載事項を遵守しましょう!

搾乳機器やバルククーラーは、ほとんどが自動洗浄となっていますが、きちんと洗浄、殺菌が行われているかどうか都度、確認することが大切です。

(1)洗浄の4要素を確認

洗浄の4要素を確認.jpg

(2)洗浄手順の確認

☑アルカリ洗浄前に「すすぎ」が十分されていますか?
☑酸洗浄前にアルカリ洗浄を行なっていますか?
☑搾乳前に「殺菌」が行われていますか?
  ※殺菌剤の残香を確認

(3)機器の確認

☑ゴム、消耗品類は定期的に交換していますか?
☑自動洗浄システムは、プログラムどおり作動していますか?

洗剤が適切に供給されているか把握するためにボトルに養生テープを貼り、定期的に油性ペンで液面に目印をつけ確認しています(写真1)。
また、洗剤は直射日光を避けて冷暗所及び凍結しない場所に保管して下さい(写真2)。

写真1洗剤残量の目安.jpg

写真1 洗剤残量の目安

写真2洗剤の保護.jpg

写真2 洗剤の保護(光が当たらないように覆っています)

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