衛生的乳質改善シリーズ⑩バケットミルカーの衛生管理
バケットミルカーの洗浄方法再確認
バケットミルカーは分娩牛や治療牛の搾乳に使用されます。バケットミルカーの洗浄方法を再確認し、衛生管理を徹底しましょう。
搾乳前
殺菌
バケツを2つ、ぬるま湯の「殺菌液(通常規定濃度200ppm)」と「すすぎ」用を準備し、ユニットを上下して空気を流入させ、物理的こすり洗いの作用があるエアブラッシングをかけながら蓋と本体の内側を殺菌します。殺菌後はしっかりと排水して、「すすぎ」を行います。
搾乳後①
バケットミルカー外側の洗浄
流水(温湯)を使って、本体及びミルククローやシェルの外側の洗浄を行います。
搾乳後②
アルカリ洗剤による洗浄
バケツを3つ、ぬるま湯の「すすぎ」用と温湯(35℃~40℃前後)の「洗浄液(アルカリ洗剤0.5%希釈)」を準備する。最初の「すすぎ」は、エアブラッシングにより蓋と本体の内側を洗浄します。次に「アルカリ洗浄」を行います。「すすぎ」同様に洗浄し、洗浄後はしっかりと排水して、「すすぎ」を行います。
3日に1回
酸性洗剤による洗浄
バケツを2つ、温湯による「洗浄液(酸性洗剤0.5%希釈)」とぬるま湯の「すすぎ」用を準備し、アルカリ洗剤による洗浄の「すすぎ」の後に、「酸洗浄」を行います。洗浄後はしっかりと排水して、「すすぎ」を行います。
「酸リンス」のように毎回使用する場合は、希釈濃度が薄くなります。
週に1回
手洗いの実施
バケット本体や蓋・クローの内側は、普段の洗浄だけでは、乳石の付着や汚れに気づかないケースがあります。週に1回程度は、ブラシ等による手洗いを実施しましょう。
注意事項
*記載の洗剤の希釈濃度は一般的な希釈濃度です。「アルカリ洗剤」0.5%~1.0%、「酸性洗剤」0.5%~1.0%、「酸リンス」0.2%~1.0%と幅があります。現在使用している洗剤の使用濃度や温度を確認して使用してください。
*「アルカリ洗剤」「酸性洗剤」「殺菌剤」は混ざると塩素ガスが発生し、大変危険です。それぞれ使用に当たっては、必ず間に「すすぎ」をいれて、洗剤・殺菌剤が混ざらないようにしましょう。
汚れ・乳石の 付きやすい場所

蓋の内側

バケット本体内側

ミルククロー内部

