暑熱は乳牛にストレスをかけ、生産乳量の低下につながります。
普及センターでは夏季の牛舎環境改善について、下記の通り支援を行いました。
現状の牛舎環境を確認するため、温湿度計と風速記録計(写真1)を使い、牛床、通路、飼槽付近を牛舎の端から中心部まで数カ所計測を行いました。その結果送風機の無い牛床の上では0.3m/秒でした。そこで、牛舎構造に合わせた送風機の設置場所や台数について農業者と協議し設置しました(写真2)。設置後は、ほぼ全ての乳牛に約1m/秒程度の風を当てることができました。
調査に基づいて送風機を設置したことで、乳牛の暑熱対策の効果が見られました。農業者からは「搾乳作業のときも涼しくて仕事しやすい」という労働負担軽減の声がありました。
写真1:温湿度計と風速記録計
写真2:送風機設置後の様子