「海難ゼロ」に向けて
操業中における漁船事故を防ぐため、国及び道ではこれまでも状況に応じた安全対策を講じてきたところですが、依然として痛ましい事故が発生しています。
このことから、改めて漁船事故の防止に向けた安全対策について周知するため、発航前・航海中・操業時の安全確保やライフジャケットの着用徹底といった重要項目、また関連サイトへのリンク等を記載しました。
関係各所の皆様におかれましては、海難防止の取組みにご理解頂くとともに、一丸となって「海難ゼロ」を達成すべく、ご協力をお願いします。
○発航前・航海中・操業時の安全確保について
発航前にはエンジンの不具合がないかなど、法令に基づいた発航前検査を確実に実施してください。また、プロペラ点検口窓の締め付け不良等による海水侵入が度々発生していることから、こちらについても定期的な点検を実施してください。
航海中・操業中には常に周囲の見張りを行い、天候の急変や荒天等、海難に繋がる兆しを見逃さないよう注意してください。また、荒天時には、重量物の固定やドア・ハッチなどの開口部の閉鎖等を行い、重心を安定させ、船の復元性を確保することが転覆防止につながります。
○ライフジャケットの着用徹底
海中に転落してしまった場合、ライフジャケットを着用しているかが生死を分ける要素となることがありますので、ライフジャケットを常時着用してください。ライフジャケット着用者の生存率は、非着用者の2倍以上というデータもあります。
また、令和4年2月1日以降、ライフジャケットを着用していなかった際の違反点数の付与が開始されました。違反点数が累積し行政処分基準に達すると最大で6か月の免許停止となる場合があります。
なお、ライフジャケットを着用し、海中転落したとして、いち早く救助機関へ通報・要請を行うためにも、耐水タイプ又は防水パックに入れた携帯電話を携行するなど、連絡手段を確保してください。