北方四島交流事業(ビザなし交流)
領土問題が解決されるまでの間、日ロ両国民の相互理解の促進と領土問題の解決に寄与することを目的に、旅券(パスポート)及び査証(ビザ)なしで、日本国民(元島民、返還要求運動関係者、青少年、学術・文化等の専門家等)と北方四島在住のロシア人がお互いの国を訪問する事業です。
北方墓参
人道的見地から道の主催で昭和39年から実施している事業です。 簡易な身分証明手続きにより、元島民等が、北方領土に眠る先祖のお墓にお参り(墓参)することを目的としています。
自由訪問
公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)が、平成11年から国の支援を受けて実施している事業です。人道的見地などから、元島民とその家族が、簡易な身分証明手続きにより、北方四島(ふるさと)への訪問を行うことを目的としています。
北方四島における共同経済活動
平成28年12月の日露首脳会談(山口県・東京都)において、「漁業、海面養殖、観光、医療、環境その他の分野」を対象とした、平和条約締結交渉に関する日露の立場を害さない「特別な制度」の下での北方四島における共同経済活動の協議を開始することが、平和条約の締結に向けた重要な一歩になり得るとの認識で一致しました。
北方領土上空慰霊・洋上慰霊
令和2年(2020年)度は、コロナ禍により北方四島交流等事業の実施が見合わせとなりましたが、道は、故郷を思う元島民の皆様の意向を踏まえ、公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)と協力して、チャーター機による機上からの北方領土慰霊を実施しました。また、令和4年(2022年)度からは、ロシアによるウクライナ侵略の影響で、当面の間、北方領土での墓参が実施できなくなりましたが、元島民の皆様の「せめて四島の近くで慰霊したい」という切実な思いに少しでも応えるため、関係団体と協力(令和4年度は千島連盟と道の共催、令和5年度からは、独立行政法人北方領土問題対策協会、千島連盟、道の共催)して、北方四島交流等事業用船舶「えとぴりか」を利用した「洋上慰霊」を実施しています。