北方領土の概要
位置と面積
北方領土は、北海道本島の東北の海上に連なる択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)群島のことをいいます。
歯舞群島は、根室半島の納沙布岬から、わずか3.7キロメートルの距離にある貝殻島をはじめとする秋勇留(あきゆり)島、勇留(ゆり)島、志発(しぼつ)島、多楽(たらく)島、水晶(すいしょう)島等の島々からなっています。
※国後島は、別海町野付半島からは16.0km しか離れていません
※面積については、国土地理院「令和6年全国都道府県市区町村別面積調」等によります(小数点第2位を四捨五入)。
※距離については、根室半島(納沙布岬)からの距離を表示しています。
人口
北方領土には、17,291人(昭和20年8月15日現在)の日本人が住んでいました。1945年(昭和20年)終戦直後のソ連軍の不法占拠により、彼らの生活は一変しました。ソ連軍不法占拠後、ソ連軍の厳しい監視の目をくぐって故郷の島々を脱出した人もありましたが、多くの島民は、そのまま抑留され、樺太などで非常に苦しい生活を送り、1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)にかけて引き揚げさせられたため、現在、北方領土には、日本の領土でありながら日本人は一人も住んでいません。
※ここに掲げる元島民の人数は、昭和20年8月15日現在において、6月以上北方領土に居住していた者の数であり、同日まで6月未満居住していた者及び以降出生した者の数は含みません。 (公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟「北方領土元居住者の状況」より)