国定公園新規候補地選定の経緯について
国立・国定公園総点検事業(平成19~22年(2007~2010年))
環境省が自然環境や社会状況の変化、最新の自然環境データなどを踏まえ、国立・国定公園の資質に関する総点検を実施し、新規指定、大規模拡張の対象となり得る18の候補地を選定しました。
野付・風蓮道立自然公園も候補地として選ばれました。
30by30(サーティ・バイ・サーティ)目標(令和3~4年(2021~2022年))
2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。
令和3年(2021年)6月、英国コーンウォールで開催されたG7サミットにおいて、G7各国が自国において30by30を約束しました。
令和4年(2022年)12月生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において世界目標に設定されました。
国立・国定公園総点検事業フォローアップ(令和3~4年(2021~2022年))
環境省が30by30の達成に向け、最新の自然環境データなどに基づき、「国立・国定公園総点検事業」のフォローアップを行い、国立・国定公園の新規指定、大規模拡張の候補地14地域を選定しました。
野付半島・風蓮湖・根室半島も新規候補地(R4.6)に選定されました。
今後のスケジュール
- 令和7年~ 自然環境調査(環境省)
- 令和8年頃~ 地域の合意形成を経て、北海道において素案を作成
- 素案をもとに関係機関と調整し、「北海道案」を作成、環境省に申出
- 環境省は道の申出を受け、「環境省案」を作成
- 関係機関による諮問
- 令和12年頃を目途に、国定公園の指定を目指します
※ スケジュールは、令和7年6月時点のものです。時期や内容に変更がある場合があります。
野付半島・風蓮湖・根室半島地域国定公園化協議会
令和7年(2025年)3月、野付半島・風蓮湖・根室半島地域の国定公園化に向けた、関係機関相互の情報交換及び連絡調整を行うとともに、国定公園化への機運醸成及び国定公園化を契機とした地域の魅力発信、地域振興を図ることを目的として、根室管内5市町(根室市、別海町、中標津町、標津町及び羅臼町)と北海道で、「野付半島・風蓮湖・根室半島地域国定公園化協議会」を設置しました。
機運醸成に向けた取組
①野付・風蓮・根室半島地域の国定公園化に向けた機運醸成事業
野付風蓮道立自然公園の国定公園化の動きに合わせ、保護や利活用のあり方について考えるため、シンポジウムの開催や、野付・風蓮・根室半島地域の豊かな自然を多くの人に体験してもらう自然観察会を開催し、地域の機運醸成に繋げていきます。
【機運醸成事業】
- 自然環境魅力発信シンポジウムの開催(根室市内)
- 自然環境魅力発信自然体験会の開催(根室市春国岱)
- 春国岱木道周辺環境整備
イラスト:安井 夕乃さん 「voyage」(第9回北のまんが大賞応募作品)
②野鳥の聖地「知床ねむろ」バードウォッチング推進強化事業
地域一体となって知床ねむろ地域のキラーコンテンツであるバードウォッチングを多くの人が楽しめるコンテンツに磨き上げるとともに、野付半島、春国岱をはじめとした野鳥の聖地「知床ねむろ」の認知度向上を図ります。
地域関係者との連携プロモーションの実施
- 知床根室地域の野鳥をテーマにしたフォトコンテストの開催
- 管内写真愛好家や台湾野鳥保育協会等と連携した写真展の開催
管内の受け入れ体制の整備
- 台湾の野鳥関係者を招聘し、管内の野鳥コンテンツの磨き上げ
- 環境保全への関心を高めるための情報発信の実施
イラスト:田嶋 千莉さん 「シマフクロウとオジロワシ」(第9回北のまんが大賞応募作品)
野付半島・風蓮湖・根室半島地域の国定公園化に向けた機運醸成プロジェクト【春国岱への寄付金募集】
根室振興局では、野付半島・風蓮湖・根室半島地域の国定公園化に向けた機運醸成を図る一環として、風蓮湖にある春国岱の周辺環境整備に対する寄付を募集しています。
詳しくは、次のページをごらんください。
参考情報
自然公園のしくみ
自然公園とは、すぐれた自然の風景地を永久に保護し、その中でだれでも自由に風景を楽しみ、休養し、レクリエーションを行い、また動植物や地質などの自然を学べるように自然公園法に基づいて指定、管理されるもので、国立公園、国定公園及び都道府県立自然公園をいいます。
自然公園のしくみについては、次のページをごらんください。
野付風蓮道立自然公園について
雄大な根釧台地の水平景観を背景とし、ラムサール条約に登録されている野付半島・風蓮湖を中心に、海跡湖・砂丘やそれをとりまく森林・湿原などからなる道東らしい風景を特色とする公園です。
海岸湿原・湖沼群には湿生植物・野鳥が多数生育・生息しており、植生・野鳥観察のために訪れる人も多数見られます。
野付風蓮道立自然公園の情報については、次のページをごらんください。
自然と触れ合う際のルール
貴重な自然環境を未来に残していくために、自然と触れ合う際には一定のルールがあります。
自然との共生のために、ご理解とご協力をお願いいたします。
野付の5つの約束
野付風蓮道立自然公園を利用する際のルールは、次のリーフレットをごらんください。
同公園に限らず、ルールに沿った自然との触れ合いをお願いします。
シマフクロウとの共存ルール
環境省では、人間の行動によりシマフクロウの生息環境が悪化しないよう、シマフクロウとの共存ルールを広く周知しています。
ルールをみんなで守りシマフクロウが安心して暮らせる環境が守られるよう、ご理解とご協力をお願いします。
北海道生物の多様性の保全等に関する条例
生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための条例です。
指定希少野生動植物、指定外来種、指定餌付け行為の指定や行為の規制等について規定しています。
関連リンク集
国定公園化の候補地域に関するリンク集です。
イベント情報やアクセス、自然の見どころなどが盛りだくさんです。