普及職員の調査研究活動として、「副産物飼料の事例調査」を全国酪農飼料(株)釧路工場および阿寒TMRセンター(株)で実施しました。
全国酪農飼料(株)釧路工場では、配合飼料の製造現場を視察し、原料の輸入先とコストについてお話を伺いました。製造現場では異物混入等がないか都度品質のチェックがなされていました。
供給においては、飼料の安定供給が先決であり、安定的な原料輸入のためのコストや配送車の荷受け時間短縮のため、工場の人員増加など必要な経費が増えていること。また工場稼働のためのガスや電気料金の光熱費が高騰しているため、配合飼料の価格に大きな影響を与えていることが分かりました。
製造工程についての説明
蒸気圧ペンされたコーン
阿寒TMRセンター(株)では、使用している副産物の、コストや利用方法についてお話を伺いました。
副産物を使用せず濃厚飼料で不足する栄養分を補った方が価格は安くなるため、副産物利用の主な目的は嗜好性の向上であることが分かりました。利用上の注意点は、貯蔵性であり、使用量に応じた保管場所の整備やネズミ対策などに気を付ける必要があります。