ご存じですか?生乳と牛乳の違い
皆さんは「生乳」と「牛乳」の違いはご存じでしょうか?
自分の家で搾った生乳は他人に飲ませることや渡すことができません。なぜなら、乳は栄養豊富な食品で微生物の影響を受けやすいため、生乳の取り扱いは「乳等省令」や「食品の規格基準」で厳格に決められています。昨年、道内の宿泊施設で、酪農家から直接購入した生乳を宿泊者に提供し、食中毒が発生しました。
今一度、「生乳」と「牛乳」の違いや牛乳の適切な利用について確認してみましょう。
よくある「牛乳」Q&A
Q:農場で搾った生乳を本州の知人に送りたい。
A:生乳の提供は認められていません。
Q:農場に来た視察者に朝搾った生乳を試飲させたい。
A:生乳の提供は認められていません。
Q:イベントで自分の牧場で朝搾った生乳を沸かして、飲ませたい。無料だったらいい?
A:有料・無料に関わらず生乳の提供は認められていません。
Q:イベントでパック牛乳を配付したい。
A:無料配付でも「乳類販売業」の許可が必要な場合があります。
Q:イベントで牛乳料理を提供したい。
A:臨時営業(飲食店営業)の許可が原則必要です。材料は、市販の牛乳・乳製品です。
Q:イベントでバター作り体験を催したい。
A:材料は市販の牛乳・乳製品を使用し、衛生管理に最大限努めましょう。
地域のイベントで食品を提供する時なども保健所の許可が必要です。内容によっては、必要な申請手続きが異なる場合があります。必ず企画段階から所管する保健所に相談しましょう。
根室管内では、地域の名前の入った「ご当地牛乳」が販売されています。視察者や遠方の方に牛乳を提供する場合、「ご当地牛乳・乳製品」を利用すると地域のPRに繋がります(写真)。
安全安心な食品の提供に努めましょう。
【参考資料】普及センター:「根室管内消費者交流マニュアル」
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