根室農業改良普及センター営農技術情報 令和1年9月

秋のギシギシ対策について

  更新時の除草剤処理の効果が不十分なため、更新直後でもギシギシが目立つ草地が見られます。ギシギシは短期間で増殖し、経年草地では防除効果が長続きしません。

  ギシギシには選択性の除草剤が利用できます。特に更新後、比較的新しい草地はギシギシの発生状況を確認し、早めの防除で良好な植生を維持しましょう。 

1.ギシギシの特徴

 

  (1)シュウ酸、タンニンを含み、家畜の嗜好性が悪い。

  (2)地上部を刈り取っても再生力が強く種子をつける。種子量は1株あたり数千から十万粒程度と多

い。

  (3)地中に埋没した種子は休眠し、長期に渡り生存する。

  (4)経年草地のギシギシを防除しても、裸地から実生が生育し、元の状態に戻りやすい。

 

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ギシギシの株を除去直後は株元に牧草は無く、裸地状態。         数日後にはギシギシの実生が発生する。

 

 

 

 

2.秋処理できる除草剤の種類と特徴

 

  更新後まもない草地はギシギシの株がまだ小さいため、早めの除草剤処理で裸地化を防ぐことができます。下記の除草剤の特徴を踏まえ、適正な利用を進めましょう。

 

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