牧場内の見える化
農場内の情報の共有はうまくできていますか?4月になると年度が変わり、従業員の入れ替わりや農場に新しい人が来る機会も多くなると思います。今回は農場内での情報共有を上手にやっている事例を紹介します。伝達ミスなどが起こらないよう情報の整理、共有に取り組んでみませんか?
1.飼養管理の場面
・掃除の仕方などの作業工程、飼料給与の具体的な方法。(写真1)
・個体ごとに誕生日とほ乳量を記録。(写真2)
・体調が悪い牛がいる場合は周りに分かるように書く。
写真1 写真2
2.搾乳の場面
・個体ごとの治療や乳房炎の有無など。(写真3)
・搾乳できない乳房がある場合は分かるようにする。
・足バンドをつけている個体の情報。(写真4)
・ミルクタップの近くに乳房炎の有無が分かるようにする。
・ライナーなどの搾乳機器の交換時期をパーラーの入り口など見やすい場所に貼る。(写真5)
写真3 写真4
写真5
3.農場管理の場面
・大きめのカレンダーを使い、今後の予定を記載。(写真6)
・農場内の資材や建物の場所が分かるようにする。航空写真を活かして関係者や配送業者に伝わるようにする。
写真6
農場内のいろいろな場面での情報共有の工夫を紹介しました。今回紹介した事例で共通しているポイントは、「よく見る場所に設置(事務所やパーラーへの出入り口など)」と「具体的でわかりやすい内容」です。
紹介したような工夫は簡単に取り組むことができ、情報共有を円滑にします。ホワイトボードなとも簡単に手に入るので、是非取り組んでみて下さい!
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