暑熱対策は計画的に行いましょう
根室管内では暑熱対策が進められており、実践事例が増えております。一部の事例をご紹介します。暑熱対策に係る機械設備、施工が必要な場合、余裕を持った施工期間となるよう計画的に進めましょう。
換気扇①
つなぎ牛舎で搾乳作業等の邪魔にならないよう、コンパクトなサイズ(ビニルハウス用直径30cm)の換気扇を設置しました。
直接牛に風があたり、牛床も乾きやすくなりました。
換気扇②
つなぎ牛舎で横断的に風を抜くため、排気側の壁に換気扇を設置しました。
換気扇は7台新設しましたが、省エネタイプを選択したため、電気代は前年同月よりも安くなりました。※導入前は通路に3台設置
入気側は窓や扉の開け幅を調整し、一定の風速を確保しました。
ソーカー
フリーストールの飼槽上部にソーカーを設置し、一定間隔で水をかけました。水で濡れた牛体に換気扇で風をあて、冷却効果を高めます。
体表面温度が下がり、暑熱ストレスを軽減できました。
ミスト
繋ぎ牛舎のトンネル換気の入気口側に、ミスト(細霧)を設置しました。牛舎内温度を低下させる効果が見込まれます。
ミストが気化することで温度が下がります。その空気を換気扇で引っ張り、牛舎内に流し、牛を冷まします。
乾乳・分娩
乾乳群・分娩房に換気扇を設置しました。
乾乳群
分娩房
暑熱ストレスの影響が大きい分娩前後の対策が効果的です。
紹介した以外にも、「スポットクーラーの設置」や「屋根への散水」、「屋根への遮熱塗料の塗布」などの事例があります。また、既に換気扇を設置していても、「ホコリの除去による送風効率の回復」や「牛舎内風速の現状確認による課題の洗い出し」が効果的な場合もあります。我が家の課題に即した暑熱対策を今のうちからご検討ください。