根室農業改良普及センター営農技術情報 平成28年9月
「腹いっぱい」で、秋の生産低下を防止しよう
(平成28年 9月)
今年も夏が終わろうとしています。今年は6月~7月と気温の低い時期が続きましたが、9月の残暑にはまだ注意が必要です。もう一度、飼料給与や暑熱対策の基本ポイントをおさらいして、腹いっぱい食べられる環境を整え、残暑による生産低下を予防しましょう。 |
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いつも口の届く範囲に餌がある | |||
まずは飼槽から粗飼料、TMRを切らさないようにしましょう。餌の掃き寄せは、牛の口が届く位置、食べやすい量を考えて行いましょう。 |
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写真:飼槽には常に飼料を 最後の一口は食べやすく盛るように掃き寄せましょう |
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牛の口に入るものを汚さない | |||
飼槽、水槽の汚れは牛の食欲を阻害します。暑さで弱った牛に忍びよる伝染病を予防する観点からも、こまめな清掃を行いましょう。 |
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写真:汚れた状態 残飼は取り除き、きれいな状態を保ちましょう |
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放牧の場合 | |||
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とくに牛の食い込みをよく観察しましょう。 牧草の伸びが緩慢になるため、放牧地を広げたり、早めに牧区を移動させたりする必要があります。不足している場合は、牛舎内やパドックで十分に粗飼料を給与しましょう。 |
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写真:牛の腹と草量を確認しましょう |
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暑熱対策 | |||
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日中の気温はまだ牛には暑いと感じられます。換気扇や扇風機は換気のためだけでなく、暑熱対策として稼働させましょう。 |
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写真:すだれによる西日対策・牛体に向けた扇風機 |
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