「酪農における飼養管理データの有効活用に向けた講習会」を開催しました!

 根室市4Hクラブ(会員8名)では、プロジェクト活動や地域活動を通して、酪農技術の習得や経営者に向けた資質向上を目指しています。

 2月28日に、酪農コンサルタントの田中義春氏を講師にお招きし、乳検データについての講習会を実施しました。

 パソコンやスマートフォンで生産情報を確認できる「牛群検定WebシステムDL(乳検DL)」で提供されている、「PAGs検査」、「乳中ケトン体(BHB)」、「デノボ脂肪酸」のデータの見方について教えていただきました。その後、実際にクラブ員の乳検DL画面を見ながら、農場の課題を検討する演習講義も行いました。新たな視点で農場の課題を把握できた有意義な講習会でした。

 普及センターでは、今後もプロジェクト活動や地域活動を通した根室市4Hクラブの自主的な運営を支援していきます。

 以下は、本文中に示した乳検データの説明です。

  • PAGs検査・・・乳汁を用いた妊娠確認検査です。人工授精後28日目からの確認が可能になりました。
  • 乳中ケトン体(BHB)・・・潜在性ケトーシスの把握ができます。BHB値が0.13mM/L以上で潜在性ケトーシスだと疑われます。
  • デノボ脂肪酸・・・粗飼料からの生産効率やルーメンの健康状態を示します。デノボFA値が泌乳初期では22%以上、泌乳中後期では28%以上だと正常なルーメンであるといえます。

画像講習会の様子

写真 JA職員も参加し充実した講習会となりました

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