根室管内の更なる和牛振興を目指して!

 去る4月22日、根室生産連と根室和牛協議会の合同主催により、和牛戦略セミナーが開催されました。根室管内はET利用による和牛産子が多く、またその牛を地域のスモール市場で販売するなど特徴的な生産形態となっています。この様な地域の現状や肉牛を取巻く情勢を学ぶことで、仔牛生産の意識を高めるとともに、有利販売に繋げていくため標記セミナーを企画するに至りました。

 出席した生産者や関係者は百数十名にもおよび、感心の高さを示す結果となりました。一方時節柄コロナウィルス感染症防止に係る、注意喚起についても十分に呼びかけた上で進められました。

 一つ目の演題は「管内の和牛生産に係る現状と課題」について、根室農業改良普及センター成田主査が担いました。内容は和牛振興の可能性や市場で求められる仔牛像等について、各種データを用いながら講演しました。

 またもう一つの演題は、「価値ある牛づくり!評価の高い市場づくり」と題し飼料メーカーの担当者が話しました。牛肉の消費動向や卸売価格、そして黒毛和種市場の価格推移等から、牛の価値を高めていく考え方について説明がありました。特に牛飼いに必要な命を預かるという姿勢、そして黒毛市場に生産者自らが出向き、牛を見届けるべきという話は最も共感を呼んだ部分といえます。

 参加者達が一応に聞き入った、内容の濃い有意義なセミナーは、今後の根室和牛の発展と振興に寄与すると思われます。

画像講演会

写真1 講演会開催風景

画像会長挨拶

写真2 根室和牛協議会鈴木会長の挨拶

画像講演

写真3 成田主査の講演

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