平成25年度北方領土サミット提言実現事業(2ページ目)

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 ico_bar3_12.gif 実施状況【第2~4回企画会議】

第2回企画会議
 【日時】11月10日(日)10時00分~17時00分
 【場所】羅臼町立羅臼中学校パソコンルーム

 第1回企画会議から1週間経過して行われた今回の第2回企画会議は、元島民及び2世の方による講話や、参加中学生が各自考えてきたページレイアウト・素案を全員で検討(肉付け・修正など)するなど、学習教材の内容を具体的に検討し、実際に学習教材の作成作業に入りました。

 午前中は、元島民2世として北方領土返還要求運動に取り組んでおられる千島歯舞諸島居住者連盟根室管内青年部連絡協議会(以下:青連協)の城戸 千尋(きど ちひろ)理事から講話をいただき、北方領土問題の歴史や、青連協の活動内容、後継者としての北方領土問題に対する思いなどをお話していだきました。
 講話後には、参加中学生から「返還要求運動に若い世代の方々が積極的に活動していると思っていなかったため、大変驚き、深い感銘を受けた。」などの感想があり、さらに後継者の活動について深く知るため、「特に力を入れて行っている活動は何か。」などの質問もあり、知識を深めながら学習教材制作に役立てようとしていました。

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城戸理事による講話の様子(写真:左)

 午後からは、元島民の千島歯舞諸島居住者連盟 羅臼支部(以下:連盟羅臼支部)の高岡 唯一(たかおか ただいち)さんに講話をしていただきました。
 高岡さんは終戦後の10歳まで歯舞群島の多楽島(たらくとう)に住んでおられた方で、当時の島での生活や、終戦後に旧ソ連軍が侵攻してきた時の様子などを話していただき、参加中学生は、真剣にメモをとりながら高岡さんのお話に耳を傾けていました。
 企画会議を重ねるにつれ、北方領土に関する学習意欲がどんどん上がってきている中学生は、ここでも高岡さんに「島で病気になったときはどうしていたのか。」、「島ではどのような遊びをしていたのか。」などと疑問に思ったことを積極的に質問し、知識を深めていました。

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高岡さんによる講話の様子(写真:左奥)

講話後は、各自考案したページレイアウトや素案を全員で検討・修正等を行いました。参加中学生の皆さんは、今まで勉強してきた北方領土についての歴史や今まで聞いた元島民及び2世の講話を取り入れながら、より完成度の高い学習教材を目指して検討を行いました。
 検討後はすぐに各ページの制作作業を行うなど、参加中学生の制作意欲もより上がっているようで、事業開始当初に比べてどんどん成長して頑張っている姿が見受けられました。

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第2回企画会議(内容検討)の様子

第3回企画会議
 【日時】12月1日(日)10時00分から17時00分
 【場所】羅臼町立羅臼中学校パソコンルーム

 今回の企画会議では、担当しているページ(歴史や返還要求運動など)の内容・構成の検討、制作作業を行ったほか、アンケート結果の分析、掲載項目の決定などを行いました。

 作業もいよいよ大詰めに入る中、参加中学生の皆さんは、自分たちが北方領土問題に対して感じている事や、考えなどをどういった形で学習教材に載せれば同世代に伝えることが出来るかを考えながら、工夫を凝らして作業を進めていました。
 また、自分たちで企画・考案し、実施した「北方領土に関するアンケート(羅臼、春松中学校の2年生及び全教諭を対象)」の集計結果を参加中学生みんなで分析し、それについての感想などを発表しながら掲載するアンケート項目を決定しました。

 アンケート項目を決定する際、「北方領土を返して欲しいかという問いに対して、「いいえ」と答えた理由に「どうでもいい」や「メリットが分からない」などと答えた人がいた。そういった方々はもっと北方領土問題に対して勉強してほしいと思った。返還を望む人がいるということも分かってほしい。」、「日本地図を書いてもらう項目で、日本地図に北方領土を含めずに地図を書いた人がいた。日頃から北方領土を意識していないのかなと思った。地図を正しく書けないのは、北方領土が国民に馴染んでいないからだと思う。」など、それぞれアンケートを通じて感じた事などを発表し合っていました。

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  第3回企画会議の様子


第4回企画会議
 【日時】12月15日(日)10時00分~17時00分
 【場所】羅臼町立羅臼中学校パソコンルーム

 最後の企画会議のとなる今回は、各自担当している学習教材のページの最終仕上げを行ったほか、全体の構成・レイアウトの最終仕上げと、2月1日(土)に開催予定の制作発表に向けた話し合いや原稿等の作成を行いました。

 学習教材では、より強いインパクトを与えるため、ページレイアウトをさらに全員で検討・修正を行ったほか、内容をよりわかりやすく伝えるために、表現方法をより簡潔にするなどの工夫を重ねながら、最後まで一生懸命作業を行っていました。

 午後からは学習教材の制作に加えて、2月1日(土)に開催予定である制作発表会に向けて、当日の役割を決めたほか、原稿等の作成を行いました。
 
 制作発表会では担当しているページの説明や、当事業に参加した感想などを発表することとなり、苦労したことや心がけたこと、事業に参加した動機などを自分たちの言葉でまとめていました。
 また、作業している途中に北海道新聞社の記者から取材を受けた春松中学校の坂本菜々花さんは、「学習教材の制作を通じて今までに知らなかった北方領土の姿が見えてきた。制作発表会ではわかりやすく伝えたい。」 と堂々と答えていました。

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第4回企画会議の様子

 

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